サイゼリヤ100%活用術を試したい
今回私が主張したいのは、サイゼリヤという店は(それが異性とのデートであっても)たいへん使い勝手の良いディナーレストランである、という事と、世の中のほとんどの人はサイゼリヤの正しい使い方を知らない、知ろうとしない、という事である。
増田やToggeterでも「ありえないデート」の例としてサイゼリヤが挙げられることが多いけれど、僕はサイゼリヤが結構好きだし、ここに書かれているような食べ方は良さそうに思える。ちょうどライティング業務のタスクが溜まっていたし、Webライター同士で集まってサイゼリヤもくもく会(各自で黙々と作業し続ける会)を開催した。
……のだけど、昼から都合がついたのは知り合いのWebライター(はてな女子!)ひとりだけ。はてな男女二人で飯を食いながら黙々と仕事をする状況をデートと仮定するのであれば、「はてな女子との初デートでサイゼリヤに連れて行くありえない人」という増田に書いてくれと言わんばかりの状況。増田に書かれる前に自分で書かざるをえない。
青豆の温サラダにチーズとオリーブオイルをかけて混ぜる
まずは青豆の温サラダ。
粉チーズとオリーブオイルをかける。60円のペコリーノチーズが正しい作法であるが、無料の粉チーズを利用。
オリーブオイルや粉チーズは、ドリンクバー近くの調味料バーから調達。オリーブオイルをかければかけれるほど速水もこみち化できれば、今頃……。
玉子とオリーブオイルを絡めてぐちゃぐちゃと混ぜる。サイゼリヤの青豆の温サラダはグリーンピース特有のモワっとした感じがなくて食べやすいし、しっかりとした味がある。これで199円という値段も素晴らしい。
ドレッシングなしのカプレーゼ
バッファローモッツァレラチーズの白さが眩しい。100%活用術に倣ってドレッシングなしで頼んだことに対して「この人めんどくさい!」というお叱りを受ける。家に帰ってから増田に書かれるよりも、その場で言ってもらえるほうがありがたいか。
調味料バーから調達した塩とオリーブオイル。確かにドレッシング抜きにするとモッツァレラチーズの濃厚な旨みがストレートに楽しめる。アミノ酸や偽レモンで食べるのはもったいない。
サイゼリヤでパスタを頼むやつは素人
プリモピアットとしてパスタを選びたくなるのはやまやまかもしれないが、ここはぐっとこらえていただきたい。
心を鬼にしてあえて乱暴で不寛容な言い方をするならば
「サイゼでパスタ頼む奴はど素人」
である。
とはいえ、お腹も空いていたので、マルゲリータピザ。こちらもバッファローモッツァレラチーズの濃厚な旨み。オリーブオイルと唐辛子フレークをかけてジャンクな旨みを引き出す。ピザにオリーブオイルをかける罪悪感も白い目も、もこみちになるためなら仕方がない。
粗挽きソーセージのグリルは十二分なメインディッシュ
メイン料理は粗挽きソーセージのグリル。「サルシッチャ」というイタリア生ソーセージグリルに、「カポナータ」と呼ばれるラタトゥイユのような夏野菜の炒め煮が提供される。チョリソーと同じ位置にあるのに明らかにレベルが違う佇まい。もうひとつオススメされていたスペアリブは見つからなかった。
肉の旨みとスパイスやハーブの複雑な味。カポナータも美味い。これはハンバーグやチキンソテーなんかよりもメインディッシュの役目を果たせるぞ。
はてな女子も大満足のピース。そんなわけで、初デートにもサイゼリヤは使えるはずだ……なんていう展開は起こりもせず、「黙々と書いてたのはサイゼリヤの記事かい!」とちょっとマジなトーンで怒られるし、他の人も来ておしゃべりが始まっちゃうし。進捗ダメです! 初デートはともかく、黙々と作業する環境には向かない気がする。