
広告という罰金と懲役
Xのアプリに「表示されなかった広告数」を見られる機能がリリースされた。Xのプレミアムプラスは過去30日間で8,432件の広告を非表示にし、4時間を節約したという。プレミアムプラスは月額6,080円と非常に高価であるため、節約時間に換算したら時給1,500円でバランスする難しいラインだ。
マーク・ザッカーバーグは「広告費というのは、企業がつまらないサービスやプロダクトをつくったことに対する罰金である」と言ったらしい。この言葉は「広告視聴というのはユーザーが金をケチったことに対する懲役である」なんてことも想起させる。企業が払う「罰金」は、ユーザーの「懲役」によって回収される。
最近はNetflixやYouTubeのように「安い課金+広告」という第三の選択肢も登場している。完全な懲役免除ではなく、執行猶予や仮釈放のようなものだ。全額の罰金を払えない人には、軽い懲役と少額の罰金を組み合わせるプランが用意される。
時間と金のトレードオフは、もはや二者択一ではなくグラデーションになりつつある。つまり、広告モデルとは、時間で払うか金で払うかのポジション取りを迫る経済システムなのだけど、それだけでもないと感じている。



