太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

Twitter を汚染する Wordle 系のシェアを根こそぎミュートするための裏単語当てゲーム

フィルターバブル──インターネットが隠していること (ハヤカワ文庫NF)

単語当てゲームのシェアがうざい

 毎朝のタイムラインが「🟩🟨⬜⬜⬜」といったツイートで埋め尽くされるようになってから約2ヶ月。一時の流行りものだと静観していたが、意外に継続されている。

グリーン・イエロー・グレーのブロックに、「Wordle 27X X/6」といった暗号めいたテキスト。皆さんのタイムライン上でも目にすることが増えてきたのではないでしょうか?

 1日1回の単語当てゲームをやっている側は面白いのかもしれないけれど、それを見せられる側は退屈であるし、毎日毎日それらの投稿が色々な人からされるもイラッとくる。百歩譲って Wordle のみが流行るのならば良かったが、類似ゲームが増えていくのもイライラに拍車をかける。

 別に、こちらのお気持ちに寄り添ってこの手のゲームをやるなという話ではない。一般的にインターネットでは全てが公開されるので、快適なフィルターを作るのは見る側の責任と言われる。そんなわけで二度とWordle系のシェアを見なくても良いように類似サービスをミュートするようにした。

Wordle 系のミュート単語リスト

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『ドライブ・マイ・カー』感想〜赦すための怒りをやり過ごしてしまった絶望と悲しみを乗り越えずに受け入れる

ドライブ・マイ・カー インターナショナル版 [Blu-ray]

『ドライブ・マイ・カー』感想

舞台俳優であり演出家の家福(かふく)は、愛する妻の音(おと)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。
2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去を抱える寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。
悲しみと“打ち明けられることのなかった秘密"に苛まれてきた家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。

 『ドライブ・マイ・カー』を配信で観た。村上春樹の『女のいない男たち』内の短編を原作にしているし、周りの評判も良かったので観たかったのだけど、上映時間3時間に日和って配信になるまで待った。正直なところで導入部分は話が見えず、退屈に感じてしまったところもあるのだけど、アバンタイトル以降から流れる瀬戸大橋や広島の街並みなどの美しい風景に引き込まれていき、徐々に激しくなっていく情報の奔流が怒涛のように押し寄せてくる映画体験となった。エンターティメントとして面白く、語りたくなる部分が何箇所も出てくる。

 すぐに2回目を観返して導入部の意味合いが分かったり、原作やモチーフとなっている『ワーニャ伯父さん』を読み直したり、スクリーンショットをとりながら検証したりして多層的な理解を深めたりする受容体験は良くも悪くもポスト配信時代のものであった。長大な文章になってしまうことが想像されるが、ひとつひとつ語っていきたい。以下、ネタバレを含む。

赦すための怒りをやり過ごしてしまった罪を受け入れる

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「高望みするな!」は呪いの言葉だが条件をつけられる婚活は蓋然性の地獄が怖くて逃げ出したくなる

困難な結婚

高望みしないなら不良債権と言い放つ女性の話

 ここのところで、Twitter スペースをラジオ感覚で聴いていることがあるのだけど良くも悪くも極端な人が多くて面白い。最近ではナチュラルに年収と学歴で他人を見下す発言を繰り返したり、見て癒されるイケメンなら良いけどお金も稼げず家事もしない夫は不良債権だからシングルマザーのがマシといった発言をする婚活女性(または元婚活女性)が出てきて「その男性に向けたハードルの高さは息子に返ってきますよ」なんて言われていたのだけど、うーむとなった。

 「私は年収がある程度以上の相手でないと話が合わない(なぜなら私は知的だから)」なんて台詞が出てくるのは感情のない釣りか露悪趣味者だけだと思っていたのだけど、普通の音声でそのような主張がされるとなかなかの破壊力だし、演技なら演技で狂人の真似をするなら〜である。別に何が正解だとか、こうすべきという話がしたいのではなく、そういう人がいるのは事実という前提のみで思ったことについて記録しておきたい。

そもそも結婚は病める時に支えあうためのもの

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