太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

在日ファンクを聴いて日本に在りながらファンクを再認識する

Tribute

在日ファンク

 もうずっと在日ファンクの曲を聴いているのだけど、最近になって特に増えた。ファンクっぽさのパロディとハマケンの声やステップの面白さが中心ではあるのだけど、歌詞にほろりとすることもある。『城』については僕自身のスタンスをそのまま表しているんじゃないかとすら思う。

誰も攻めて来なかったこんなところ
ちっぽけな縄張りを世界と思ってた

きみに出会ってから
色めきはじめたぼくは
侵略されるまいと、ただ
そんな器もないくせに

城

 「在日ファンク」という名前は、本当にそのままの意味なのだけど、「在日」という言葉そのものが他の強い意味と密結合しているので、変な誤解をされそうとかの心配をしてしまう事もあって、積極的に好きだと人に言い難くもある。本当に余計な心配だ。

SAKEROCKトロンボーン奏者である浜野謙太を中心に2007年に結成。ジェイムズ・ブラウンから流れを汲むファンクを 日本に在りながら再認識しようとすることから在日ファンク命名。結成当初は、「浜野謙太と在日ファンク」としてライブ活動を展開していたが、「在日ファンク」と改名し2010年1月6日にデビューアルバムをリリースした。

(中略)

2014年6月13日、日本コロムビアよりメジャーデビューを発表。

在日ファンク - Wikipedia

ハマケン格好良い


爆弾こわいPV/在日ファンク - YouTube

 ハマケンは星野源のおまけというか、初期水曜どうでしょうにおける大泉洋のカテゴリにあったのだけど、いつのまにかハマケンの事が好きになっていた。大泉洋もそうなんだけど。正直な事を言えば『モテキDVD-BOX (5枚組)』のオム先生の影響も大きい。

 ちなみに、その後の『モテキ DVD通常版』でハマケンが在日ファンク本人役で出演してて時空が乱れている。というかメジャーデビューって最近だったのか! 僕がヘビーローテションしているのは、『爆弾こわい』で、PVを貼った表題曲はもちろん、『城』や『はやりやまい』も最高である。

ファンクってなんなんだろうね

 ももクロともコラボしている。緑の人は確かにファンクっぽいのかも。「ファンクとは?」と考えると、もちろん黒人のソウル・ミュージックで16ビートのリズムがとは言えるのだけど、もともとは「土俗的」や「悪臭がする」という意味でもあって、そのクサさそのものがファンクであるとも言えなくもない。のかな?

教育

教育

 字義通りやっているからそうなのだという話は結局の所で押しつぶされるわけで、個別具体的な話の羅列になってしまうのだけれもど、物事に接する解像度を下げていっても仕方がない。そんなわけで、在日ファンクを聴いて日本に在りながらにしてファンクを再認識するというのも面白い。

 日本人が真似をしても絶対に過剰化されたパロディになるのだけど、その過剰さにこそファンクが宿るのだろう。タモリも実際には「髪切った?」とそんなに言わないからこそ、過剰化された記号化が独り歩きしはじめるところに共犯的なおかしみがあるのだなどと適当な事を考える。いったいファンクってのはなんなのだろうね。

ライブに行ってきたよ