
今年買ってよかったもの2025
2025年も残るところあと少し。今年買ってよかったものを振り返ると結果的に「OS移行」とでも表現すべきものとなった。
物欲がなくっただのなんだのを言いつつも、色々と買っていたのも去年まで。今年を振り返ってみると本当にない。以前から使っているMacBook Air、iPad Air、iPhone、Kindleのガジェット布陣はiPhoneのアップデートに対応したぐらいだし、せいぜい手帳が普通のノートになったぐらいか。よくも悪くも物欲が一巡したという感覚がある。
物欲がひと段落したと嘯いていたのが10年前(!)。それ自体にそこまでの嘘はなかったのだけど、デバイスやAIの経年に伴う進化と、自身の心身の加齢に伴う劣化によるズレを感じて身の回りのモノを整え直したのが今年に集中していたということだ。
Pixel 10 Pro Fold によるAndroidと折りたたみ端末への移行
特に象徴的であったのが長年連れ添った iPhone、iPad、Kindleを売り払って Google Pixel 10 Pro Foldを統合的なメイン機にしたことだ。Android にはあまり良い思い出がなかったのだけど、画面をそのままAIに渡せるインターフェイスや折りたたみできる大きな画面へのワクワク感。
PCと遜色なく使えるデスクトップモードやキーボード接続を通じて、外に出ない理由を潰す役割も担っている。基本的には出社した方がリズムができるし、身体を動かすし、根回しも楽だ。その上で、隙間時間に電子新聞や電子書籍を読んだり、AIと壁打ちしたりするのも捗っている。
かつてスティーブ・ジョブズは「3.5インチこそが神の比率である」とし、片手で操作できる完結性を美徳としたけれどもAI時代の到来はその教義を過去のものとしたと考えている。入力機能においては自然言語やジェスチャーの雰囲気さえ伝えられれば問題ない場面が増えている一方で、出力においては一度に情報を取得できる視認性が大事になってきている。
技術書の複雑な図解や、固定レイアウトのスライドの拡大縮小がストレスなく瞬時にできることが、逐次文章で理解するよりも効率が良い。Pixelにおいては画面に表示しているものをGeminiに渡して解説させたり、インフォグラフィックを作る体験もシームレスに行える。老眼はまだだけども文字の大きさや図解は時短要素なのだ。
iOS から Android、伝統的な開発手法からリモートバイブス開発、SNSから新聞、ロジカルからフィジカル。それらの「OS移行」が連鎖的に起こったのが今年であった。そこには常に持ち歩いている Pixel 10 Pro Fold も大きく関与している
GitHub Copilot Agent による個人開発環境のリモートバイブス化
開発の現場では Vibe Coding なる言葉が一般名詞化しており、大幅な環境変化を感じる年であった。もちろんAI開発自体のインパクトも大きいけれども個人的にはリモート開発が容易になったことに大きな変化を感じる。
UIの反映結果を即時に見たいとか、自分でコードを書かざるを得ない部分においてはVS Codeを使った方が便利であるが、ちょっとした機能追加スケッチなどは出先で GitHub の ISSUE をひたすらメンテナンスすれば統合されたAI開発サービスがそれなりに進捗していくようなった。
ここにも、Pixel 10 Pro Fold がフィットする。 開けば8インチの正方形になるサイズ感は GitHub アプリでプルリクを確認するのにちょうどよく、AIに解説させながら知らなかったイデオムやライブラリ利用方法などを習得したり、詰まった時の壁打ちをGeminiに頼んで新しい数値計算法を知ったりもする。まるで、スマートフォンのリソース管理ゲームをしているかのような面白体験でニッチなツールとスキル獲得ができる。
職業としてのソフトウェア開発をしているわけではないため、最新サービスにはキャッチアップしきれておらず、Claude Code なども使いたいが GitHub公式という将来性があって年額 $100 で遊び倒せる GitHub Copilot PRO契約が自費負担の範囲として筋が良いかなと思っていたりもする。Gemini 契約が使える Anti Gravity もあるが、「素人がリモートでバイブス開発」という体験こそが「OS移行」と感じる。
検索ワードを探すための日経新聞
AIやインターネットを活用していると、新聞や雑誌なんて不要なんじゃないかと思うこともあるが、フィルターバブルの危機感も感じている。10年前であれば特定の分野に没頭して常識を知らなくても良いと思っていたが、相応の年齢になるとそうも言ってられないし、会議や資料にも価値が求められる現状がある。そうなった時にまず考えたのが日経新聞の購読であった。これは記事を熟読するということではなくて、何らかのキーワードを探すためのものとなっている。
しかしここで決定的に重要なのは、いまぼくがしゃべったことは、じつはほとんど日本語で、インターネット上に当たり前にある情報だということです。でもぼくは知らなかった。読者のみなさんも、ほとんどのかたは知らなかったと思います。ネットでいくら情報が公開されていても、それは特定の言葉で検索しなければ手に入らない。ケーララの情報に辿り着くためには、検索で「ケーララ」と入れなければいけない。それがネットの特性です。
この本自体は「故に旅に出る」ことを勧めているのだけど、僕自身にとっては新聞を読むが当てはまる。新語、ビジネスモデル、特許、国際問題など。気になったらAIにいくらでも深掘りさせることができるが、気になる機会は意図して作らないと難しい時代になってしまったとも感じる。これまで検索ワードを知っても調べるだけであったし、下手したら陰謀論に取り込まれてしまっていた可能性もあるが、AIとの対話ができるようになったのが大きい。
さらに深掘りすべきと判断した情報は、NotebookLM へと送られる。 関連するWeb記事のスクラップ、難解な論文、YouTubeの長尺動画。これら雑多な情報を全てPDFやテキスト化し、NotebookLM に放り込んで命令すればそれらの膨大な情報は瞬時に構造化され、アウトプットの雛形として吐き出される。この技術は来年にかけてさらに発展していくだろう。だからこそ雑多なキーワード収集の習慣という「OS移行」が自分に必要だったのだ。Pixel 10 Pro Fold は日経電子版の紙面モードを読むのも快適だ。
シンギュラリティのボトルネックとしての身体へのセルフケア
脳を外部化し、シリコンの速度で思考を回転させればさせるほど、そのボトルネックは「生身の身体」になってくることを痛感する。 ムーアの法則に従って指数関数的に進化するAIに対し、僕自身は指数関数的に退化していく。ちゃんと寝ないと頭が働かないのに眠れないし、ケアをしないとすぐに肩が痛くなる。なので、今年は身体への投資を惜しまなかった。それは「鍛える」という能動的な行為よりも、システムの稼働を維持するための「保守運用」に近い。
その拠点となるのが chocoZAP である。 多くの人々にとってそこは簡易ジムかもしれないが、僕にとってはメンテナンスサービスだ。筋トレはもちろんのこと、セルフエステやホワイトニングを行い、本格マッサージチェアで凝り固まった筋肉を癒す。通勤中に立ち寄ったり、休みの日にガッツリと運動したり。旅行中にマッサージチェアを借りられるのも便利だ。マッサージチェアサブスクであったら流石に通わないが、それだけでも元が取れているぐらいに使っている。
肩が上がらなくなる四十肩の予兆に対しては、パナソニックのコリコランを導入した。 高周波パルスを患部に送り込み、血管を拡張させ、血行を促進する「医療機器」である。低周波と違ってビクビクなることもないし、つけたまま散歩をしても気にならないぐらいなのだけど温泉にでも入ったかのように確実に肩こりが軽くなってくる。高価ではあったが、課金をする価値があった。
睡眠負債を解消するための課金とゲーミフィケーション
入眠時にはベネクスのリカバリーウェアを着ることにしている。 かつては酒を飲んでシャツとパンツだけ着てれば快眠できていたが、それはシステムのシャットダウンとしては不完全だった。ナノプラチナなどの鉱物を練り込んだ特殊繊維が副交感神経に作用するかどうかの医学的議論はさておき、重要なのは「心地よいパジャマに着替える」という儀式性である。これにより、脳に「ここからはオフライン処理である」という明確なシグナルを送る。
そして、その睡眠を監視するのがPixel Watchだ。 Apple Watchの四角い自己主張とは異なり、丸型の有機的なフォルムは手首に馴染み、異物感が少ない。バッテリーの持ちも良く、朝まで睡眠リズムを記録し続けたデータはポケモンスリープに連携される。「エース個体のフシギダネを育てるためには、あと30分早くぐっすり寝なければならない」というゲーム的な動機づけが、酒を諦め、入浴時間を早め、耳栓とアイマスクを装着させ、僕を深い眠りへと誘う。
運動とマッサージと睡眠によるセルフケアを積極化していくのもまた「OS移行」であろう。Pixel 10 Pro Foldの大きな画面はストレートネックを防いでくれる気がするし、無理に時間をかけなくても問題が解決したり、アウトプットが出てくることで睡眠時間を確保しやすい。
もちろん、昔のようにあまり寝なくても問題なかったり、小さい画面が読めたり、柔軟に考えることができたら良いのだけどけれども、ないものねだりは仕方がない。人生自体がリソース管理ゲームなのだから、そこにインストールするOSを最適化していくことが必要なのだろうと。ちなみに来年は分割キーボードやトラックボールなんかにも拘りたいと思っていたりもする。

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