Google は JavaScript の実行結果を解釈している
はてなスターが Google からリンクスパムと判定されて SEO に悪影響するという話が定期的に出てくるのですが、結論から言うとデマである可能性が限りなく高いです。
確かに現在の Google は Google Bot の JavaScript 実行により生成されたリンクやマークアップを解釈しています。
『Google Search Central (formerly Webmasters) | Web SEO Resources | Google Developers』の「Fetch as Google」においてGoogle botが行ったレンダリング結果を取得可能です。こちらを確認するとJavaScriptで生成されたパンくずリストもGoogle Botから認識可能となっています。
はてなスターはGoogle Botをブロックしている
しかし、はてなスターを司っている JS ファイルは「robots.txt により拒否されました」と表示されており、Google Bot上でのリンク生成も行われていません。検索エンジンの動作を定義する『https://s.hatena.ne.jp/robots.txt』を見ると以下の通りです。
User-agent: * Disallow: /js/
上記定義により『https://s.hatena.ne.jp/js/HatenaStar.js』へのアクセスをブロックしている事が分かります。Google Bot からはてなスターの JS が実行できないので、Google がそれを解釈してスパム判定に利用する事はできません。
Googleのジョン・ミューラー氏の見解においても、ブロックだけでは問題ないとの見解。ただしモバイル表示の際の転送や表示整形などの処理をブロックするのは得策ではないと理解しています。
よって、リンクスパム判定によって SEO に悪影響という話はデマである可能性が限りなく高いと判断しています。このブログでスターを外していたのは全く別の理由からですが、SEOが云々という理由で設置しないのであれば、それは誤りだと思いますよ。