太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

梅原大吾『1日ひとつだけ、強くなる。』感想~ウメハラに倣って1日ひとつだけ視点の改善をコミットしていきたい

1日ひとつだけ、強くなる。

目の前の事に追われる停滞感

 年の瀬を迎えて一年間の振り返りめいた事をしているのだけど、今年はよくもわるくも目の前の問題をなんとかしていく事に流されがちだった。経験則と反復練習で速度と精度は上がっていったが、パーキンソンの第一法則は「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」であり、本質的な成果総量としては疑問符が付く。

 逆に目の前の状況だけしか考えないと、各状況で成果がなかったり失敗する事は、それだけでいちいち悪だという事になってしまう。成果という物を、各場面の総計としか考えていないからだ。

 そんな中で読んだプロゲーマー梅原大吾の『1日ひとつだけ、強くなる。』の近視眼的なコスパ主義への警鐘が心に響いた。仮に場面場面での最適解が見えていたとしても、その総計が決して良いものとは限らない。例えば自動化したり、人を育てたり、外部との関係を作ったりといったオフバランスな成果も重視していく「視点」も欲しい。

「うまくいかなかったから修正する」ではジリ貧

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家スパイスカレーは創味シャンタンDXで勝ち確できる

創味シャンタンDELUXE 500g

家スパイスカレーの軍師

 元々の趣味のひとつにカレー作りがあったのだけど最近はスパイスカレーに凝っている。大まかに言えば玉ねぎとトマトをミキサーにかけてバターで炒めて塩と各種スパイスで味付けて水やヨーグルトなどのベースを加えて肉を煮込むだけ。20分ぐらいでできるので市販のルゥで作るよりも手軽だ。

 様々なバリエーションはあるけれど、どうやってもある程度は美味しくなるし、食材をミキサーにかけていくのはシュレッダーにも似たストレス解消感がある。恐らく定年退職したサラリーマンが蕎麦打ちにハマるのも同じような感覚なのだろう。

創味シャンタンDXで勝ち確

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ストロング・ゼロを飲みながら『アル中ワンダーランド』を読んでアル中の才能すらないことを知る

文庫 アル中ワンダーランド

アル中の世界を覗き見る

 昼からストロング・ゼロを飲んでいると「自分はアル中になってしまったのではないか」という疑念が生まれてくる。アルコール中毒と言えばドラマや小説で描かれる地獄の様な苦しみが想起されて笑える事態ではない。

 改めてアル中を描いた小説などを読もうと思ったけれど、ストロング・ゼロで脳味噌縛りをされると文章が滑って頭に入ってこないのでアル中漫画を読もうと思い立った。

ブログ『オリモノわんだーらんど』で注目を集めた漫画家まんしゅうきつこは、その陰で酒浸りの日々を送り、気づけばアル中に……。可笑しくも切ないアル中の日常を漫画化!

 以前から『湯遊ワンダーランド』が好きで何度も再読していたのだけど、そのエピソード・ゼロとも言える本作を考えると「治る」のが約束されている安心感がある。歴史小説の結末を最初から知っている様な物だ。

酒の上での失態を積み重ね

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