目の前の事に追われる停滞感
年の瀬を迎えて一年間の振り返りめいた事をしているのだけど、今年はよくもわるくも目の前の問題をなんとかしていく事に流されがちだった。経験則と反復練習で速度と精度は上がっていったが、パーキンソンの第一法則は「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」であり、本質的な成果総量としては疑問符が付く。
逆に目の前の状況だけしか考えないと、各状況で成果がなかったり失敗する事は、それだけでいちいち悪だという事になってしまう。成果という物を、各場面の総計としか考えていないからだ。
そんな中で読んだプロゲーマー梅原大吾の『1日ひとつだけ、強くなる。』の近視眼的なコスパ主義への警鐘が心に響いた。仮に場面場面での最適解が見えていたとしても、その総計が決して良いものとは限らない。例えば自動化したり、人を育てたり、外部との関係を作ったりといったオフバランスな成果も重視していく「視点」も欲しい。