加齢によって没入できないジャンルが増えた
漫画やアニメやライトノベルを摂取しようとなると主人公が少年ないし青年のことが多いが、中年を迎えた自分にはしんどくなってきている。一般的な文系作品であれば別に主人公に感情移入できなくても良いのだけど、漫画やアニメやライトノベルにはどうしたって心をときめかせたい欲求がある。
過去の自分はいわゆる「おねショタ」が好きであった。おねショタとは、年上のお姉さんとショタによるカップリングを示す言葉であり、幼いが故の粗相を寛大な気持ちで受け入れてくれたり、逆に大人な行動にドキドキしたり、お姉さんに触発されて決める時は決めなきゃと背伸びする構造。なんかちいさくてかわいいやつになりたい。
SNSを騒がせている僕ヤバも主人公とヒロインが同年代とはいえ、女子の成熟のが早い中学2年生のギャップを描いている。僕自身は『天地無用!』や『新世紀エヴァンゲリオン』などから目覚めたのだけど、そろそろ自分が何も知らないショタとして心に芽生えてしまったヤバイやつにオロオロする感覚に没入していくのがしんどい。加齢に伴って没入できないジャンルが増えてしまう中年の危機だ。