太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

実家に眠っていた『マジック:ザ・ギャザリング』のカード4枚で21390円になるけど、皆が押入れ探索をしたら市場価値が暴落するのだろう

マジック:ザ・ギャザリングやってたなー

 マジック:ザ・ギャザリングの過去カードが高騰しているようだ。それこそ2000年ぐらいの時に大ハマリしていて、お小遣いをつぎ込んでいた。

ここ数年、プレイヤー人口の増加、エターナル環境の隆盛、投機的売買の影響で、マジック:ザ・ギャザリング(以下マジック、MTG)のカード価格は異様な高騰を見せています。

(中略)

遊んでいた記憶のある方、今すぐ押入れから引っ張り出してきて下さい。その中には市場価格にして1枚10,000円前後のカードが複数眠っている可能性が高いです。

現在遊んでいる全国のプレイヤーは、古いカードを使いたくても絶対数の少なさ、その値段からなかなか手が出せない状況が続いています(それらの多くは、公式が二度と新たに印刷しないことを宣言しています)。

この記事を読んだ方によって、1枚でも多くのカードが発掘され、少しでも価格が落ち着くことを祈っています。

 もう捨ててしまったと思っていたのだけど、実家にアルバムやカードケースが残っていたので確認したら、特に高価なカードとして挙げられているのが4枚見つかった。

カード名 値段
裏切り者の都 6,680円
実物提示教育 6,810円
騙し討ち 5,100円
セラの聖域 2,800円
合計 21,390円

 合計すると21,390円。当時は簡単に手に入った4枚のカードが、それだけの価値になっているというのは不思議な感覚である。今からマジックをやるとしても、iOS版などの電子ゲームで遊ぶわけで、売り出す事にもやぶさかでない。

実家に眠っている高価な商品は他にもある

 実家から出て10年以上立っているので、当時の物が残っている事が多い。僕が持っている中でかなりレアだと思われるのは、『ドラえもん 44.5巻』というコロコロコミック付録の小冊子。ドラえもんは全45巻なのだけど、それがでる直前に付録についてきた。

ドラえもん 第44.5巻[編集] 連載完結後、「ドラえもん 第44.5巻」(『月刊コロコロコミック』1994年9月号別冊付録)に連載全3回を収録した。この別冊附録はてんとう虫コミックスの装丁を模して作られている。最終ページの欄外床には「第44.5巻終わり、第45巻につづく」と書かれている。表紙は描き下ろしで、のび太をさらうアリ人間のUFOに果敢に立ち向かうドラえもんの様子が描かれている。 複雑な話を理解するための「のび太のパラレルMAP」と題した解説や、全15問のクイズコーナー「クイズ★ドランプリ」も設けられている

 ヤフオクなどを確認すると現在は8,000円というところ。あまりネットオークションが普及していなかった時代には3万円代がついていたころもある。

皆が押入れ探索隊を始めたら市場価値が暴落するのかも

 『ドラえもん44.5巻』を例に出すまでもなく、それなりに発行されたものについて「これはレア」って情報が出まわるとおもちゃ屋や押入れが探索される事で供給が増えて、市場価格が急激に下がってしまう事がある。僕ですら4枚あったのだから実際問題として、この手のカードを持っている人はそれなりに居るのだろう。先の増田にも「この記事を読んだ方によって、1枚でも多くのカードが発掘され、少しでも価格が落ち着くことを祈っています」と書かれている。

 欲しい人に適切な価格で行き渡るのは良い事なのだろうし、そもそも自身の認識対象から外れていたものが2万円以上になるというのは充分すぎるのだけど、半年後に二束三文になってちょっとした精神的ダメージを受ける爆弾を抱えてしまったような気分にもなる。希少性のロマンが徐々になくなって、アウラが剥ぎ取られていく感覚に妙な寂しさを覚えてしまうのは、わがままなのだろうか。