古本との対話
電子書籍が出たての頃、読書をしている時にみんなが引いたアンダーラインやメモが読めると楽しいなって思っていました。古本を買うと稀に過去の持ち主のアンダーラインがあったりして、基本的には邪魔なんだけど難解な本を読む時に励まされたりもしたものでした。5章目ぐらいから真っ白になっていると「ここで挫折したんだな」って思ったり(^^)
それで、Kindle Paperwhiteで本を読んでいると「◯◯人がハイライト」って感じでアンダーラインが既に引かれていて、ちょっと驚くとともにそんなことを思い出したりしました。iPhoneで読んだ時にはなかったのですが、Kindle本体では出来るようです。
読書のソーシャル化
ニコニコ動画では、動画に対しての複数人のコメントを再生時間にあわせて表示させることで時間的には別にコメントしているのにライブ感を感じるという「疑似同期」というアーキテクチャを実現したことが画期的であったと『アーキテクチャの生態系』などで指摘されています。
読書についても、最近はTwitterなどを利用したソーシャルブックリーディングなどがあります。ちきりんさん( id:Chikirin )の『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』を対象にした『2013-09-15』に参加しました。
Kindle Paperwhiteでは「ポピュラーメモ」の機能まであって、「この辺が大切」って最初から教えてくれるので、さっと読むのにはちょうど良いかもしれません。
あくまでアンダーラインの共有なので、ニコニコ動画やソーシャルブックリーディングほどの距離感ではないのですが、適度に主張してくる心地よい疑似同期だと思います。未来の読書を志向しているようでして、ちゃんと品質管理がされてない古本との対話を思い出すというのもレトロ・フューチャーで、なんか不思議な面白さを感じました。