太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

飲み会にレジュメを準備していく話とはてなニュータウンに仕事かお金か愛を求めて移住しちゃってからの話

ニュータウンは黄昏れて(新潮文庫)

閉塞しつつあるはてな村の隣接地域の話

 「はてな村が閉塞しつつある」というエントリが立て続けに書かれたことをきっかけに開催されるオンライン同窓会に呼ばれて参加することとなったのだけど、自分としてはダイアリー時代のことをあまり知らないし、ルノワールの会議室でホワイトボードが展開されるらしいリアルはてな村反省会には一度も参加していない。はてなブックマークOFF会や増田OFF会の常連ではあったけれど。

 10年近く同じサービスを使っていれば既に古参なのだろうし、絡んでこなかったわけでもないけど、新しくはてなブログに住み着いた「あいつら」の中にいたモブキャラのひとりという位置取りが正しいのだろう。サードブロガーとかトマト祭りとか互助会とか。そんなわけで、はてな村そのものについての感傷はあまりないが、話題にすらあがらなくなった「はてなニュータウン」についての主観的な思い出を語りたい。

仕事かお金か愛を求めてはてなニュータウンに移住

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『心霊マスターテープ』感想〜「日本初の心霊ディレクター」を追う実在心霊ディレクター達のアベンジャーズ

「心霊考証のすゝめ」

『心霊マスターテープ』感想

ビデオカメラに偶然捉えられた幽霊と思われる映像や、不可思議な現象を追う「心霊ドキュメンタリー」は、世に多く出回りひとつのジャンルとしての地位を確立している。このジャンルが産声を上げた90年代後半よりも遥か前の80年代に、日本初の「心霊ドキュメンタリー」が存在していた!?

その日本初の心霊投稿ビデオ「知られざる心霊世界」を追う寺内康太郎とアシスタントの涼本奈緒のもとに集った心霊ディレクターや関係者たちの身に起こる不可解な出来事を描く。 https://www.entermeitele.com/horror/shinrei_mastertape.html

 『怪談のシーハナ聞かせてよ。』や『超ムーの世界R』などのホラー番組に定評があるエンタメ〜テレで放映されたオリジナル連続ドラマ。実在の心霊ディレクター達が出演しているし、真実しか扱っていないはずの心霊ドキュメンタリーを題材にしているものの「このドラマはフィクションです」と明記されている。

 これは挑戦だったとも思うのだけど、実在人物を取り扱う以上は「別にニュースになってないじゃん」がネタバレになったり、展開に制約が入ることを嫌ったのであろう。実際、24分x6回=144分がダレずに一気に観れてしまう絶妙な塩梅となっている。

 現在のところ、 Amazon Prime Video でお金を払えば無料で視聴可能。

『ほんとにあった!呪いのビデオ』当事者達のドラマ

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『大豆田とわ子と三人の元夫』感想〜期間限定の少女漫画と五次元空間に投影される永遠の後の日

【Amazon.co.jp限定】大豆田とわ子と三人の元夫 Blu-ray BOX(顔イラストエコバッグ付)

『大豆田とわ子と三人の元夫』完走の感想

 テレビを処分してから、テレビドラマから意識的に距離をおいていたのだけど、『花束みたいな恋をした』や『カルテット』など坂元裕二脚本についての盛り上がりを経て、『大豆田とわ子と三人の元夫』を全話観ることになった。TVer が身近になった影響も大きい。

 結論から言えば、この作品はテレビドラマだからこその新しい面白さを提供していて、それ自体もひとつの社会批評にもなっているように感じた。つらつらと感じたことや考察を書いていきたい。登場人物や会話のそれぞれに反応すると膨大になりすぎてしまうのでほどほどに。

壊れた網戸を誰が直すのか?

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