こがねうどん酒場でちょい呑み
春になるとカツオのタタキが食べたくなる。初鰹の時期は4~6月ごろなので、DNAに刻み込まれているのだろう。「初鰹は女房を質に入れても食べろ」と言うが、女房がいないまま春を迎える僕は何を質に入ればよいのだろうか。そもそも初鰹がでてくるとは限らないけれど。
こがねうどん酒場は、讃岐うどん屋であるこがね製麺所が出店している四国居酒屋。讃岐うどん、骨付き鶏、タコの卵、うつぼの天麩羅といった東京ではなかなか食べられない四国料理がメニューに並ぶし、カウンター席があるのでひとりでも入りやすい。もちろんカツオのタタキもある。
分厚いカツオ塩タタキを薬味いっぱい頬張る
こがねうどん酒場のカツオは塩タタキである。その名の通り、振り塩がしてあってタレをつける必要がない。
そしてこの分厚さ。高知においてはカツオは厚く切ってなんぼだという。青ネギや玉ねぎをたっぷりと載せて頬張るとカツオの旨みと薬味の爽やかさが突き抜ける。塩、正解。
味噌おでんと〆のハーフうどん
ひとここちが着いたら四国の味噌おでんと焼酎。今回はダバダ火振という高知の栗焼酎。おでん5種盛り合わせは680円ながら想像以上にたっぷりの具材と汁。味噌をつけるのもよい。
シメのうどん。おでんで温かい出汁が充足されたし、腹も膨れてきたのでハーフのぶっかけうどん。ハーフでもちくわ天が2本と薬味がたっぷりついてくるのが嬉しい。さっと手繰って店を出る。この鰹をご馳走したかったのけど、いまは自分で自分を甘やかすことしかできない。