雨を理由に布団から出ない日が好き
久々の晴れた週末。部屋片付けて、洗濯して、洗い物した。生きてる。天気が良いと旅行や酒場にでかけたくなることもあるけれど、月曜日がもっと辛くなる逃避行動をしていても仕方がない。
雨降りの朝で今日も会えないや
何となく でも少しほっとして
飲み干した ジンジャーエール 気が抜けて
雨降りの週末は家に籠もれる口実が立つから好きだ。雨音を理由に布団から出なくても、夢のなかで安心に祈ることができる。洗濯物は乾かないけれど。
週末に出かける予定を入れたくないが独りでいたくない
普段は週末に予定を入れるのを渋るから、「独りでいるのが好き」だという立ち位置にいるけど、そんなことはない。本当に独りが好きならSNSなどをやっていないだろう。せっかくの休日なのに義務感に消耗するのが疲れてしまうという話だ。
雨の降る日曜の朝
ベッドカバーを奪って
お互いの肌をひとつにする
空を覆う雨雲のせいで
外へは出かけられないけど
代わりに忘れられない時間が出来た
この体にピッタリ合わさるように
お前は少し体をよじる
雨降りの朝だから外にでられず会えないのがくるりの「ばらの花」。雨降りの朝だから外にでられず同じベッドで身を寄せ合うのがマルーン5の「サンデーモーニング」。どうして差がついたのか…慢心、環境の違い。
雨降りの朝に差がつく狩猟と貯蔵のコミュニケーション
コミュニケーションの「狩猟」と「貯蔵」について考えたことがあった。結論から言えば、「人それぞれ」なのだけど、僕は完全に「貯蔵」型の人間である。ルソーが「退屈」を語る時に「彼は兎狩りをしたいのであって、兎肉がほしいわけではない」と『暇と退屈の倫理学』で引き合いにだされるが、じゃあその兎肉は僕がもらいたい。大切にするから。
恋愛工学徒やイベント主催者や不倫おじさんのように狩猟型にパラメータを割り振る生き方もきっと楽しいのだとは思うのだけど、僕自身はあまり狩猟を楽しめるほうではない。
雨降りの朝だから会えないことにほっとする狩猟型の関係性ではなく、雨降りの朝だから一緒にいられることを喜べる貯蔵型の関係性を維持したいと思いつつも、その関係性を大切に育てたいと思える相手はベッドから消えた。恋愛感情だけでは脆弱である。家族、契約、法律、しがらみ、生活。婚活がんばるぞい……。