太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

ブログ中毒はパチンコ依存症、Twtter 中毒はパチスロ依存症に似ている

私、パチンコ中毒から復帰しました (中公新書ラクレ)

ブログパチンコ依存症の再燃

 ここ2週間ほどブログを再開していたのだけど、改めてブログはパチンコであると感じている。ある程度の軌道調整はあれど当たり始めるかは運の要素も大きく、はてなブックマーク等で当たりの通知が出始めたら他SNS、ニュース系アプリ、ニュースサイト掲載などで何連チャンの確変ができるのかに興味が移っていく。Google Analyticsのリアルタイム訪問者表示は出玉そのものである。2013年頃は完全にブログパチンコの中毒になっていた。

 現在はディスプレイ広告を掲出していないし、文章仕事も廃業して、承認欲求なども薄れているので心穏やかに書きたいこと書けると思っていたのだけど、再開1回目のサイゼリヤ記事がいきなり100ブクマを超えて見事にブログパチンコ依存症がフラッシュバックしてしまった。パチンコでも競馬でも再開時だけ上手くいくセカンドビギナーズラックが一番危ない。もちろん当たりは続かない。

 お金のためだとか、仕事に繋げるためだといったエクスキューズがあればプライドを捨てたバズ狙いもそういうものだと割り切れるが、大した実利もないのに当たりの快感だけを求めてしまうのはギャンブル依存症純化している。ブログ更新にはお金もかからず、読書や思考のモチベーションになるのだから健全なギャンブルにも思えるが、報酬系がバグるという観点においてはパチンコと大差ない。とまれ、ハイペースでしてきた更新もまたゆっくりなものにしようとは思っている。お刺身食べたいなぁ。

Twtter というパチスロ

 「ブログはパチンコ」という感覚はずっとあったのだけど、確信に変わったのは『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方 (ハヤカワ文庫NF)』で元 Google エンジニアのインタビューを読んだからだ。

「こいつはスロットマシンなんです」インタビュー開始からまもなく、ハリスは自分のスマートフォンを持ち上げてそう言う。
「スロットマシン? どういう意味でしょう」クーパーが訊き返す。
「携帯をチェックするのは 、 〝さあ 、当たりは出るかな 〟と期待しながらスロットマシンのレバ ーを引くようなものだからです 」ハリスは答えた 。

 Twitterの画面は下にスワイプするとタイムラインが更新されて何かの話題や発表がないかを何度も確認したくなるUIであり、まさにスロットマシンのレバーを引く行為に似ている。Twitterは更新されるたびに最新ツイートと一緒に広告を表示し、当たりが出るまでそれを続けさせる。その上で、ツイートを投稿すればハートやリツイートがいくつもらえるか、誰にもらえるかのギャンブルが始まる。

 人は決まったパターンで報酬をもらうよりも、予期せぬパターンで報酬を与えられた方が喜びが大きくなり、そのサービスを手放せなくなる。だからこそスマートフォンアプリやWebサービスには予期せぬ報酬が設計され、また画面を開くように通知し続ける。そんな造られた快感に酔いしれて過激なことを言い始めるのも馬鹿らしいと思いながらも、またブログを書いて、また Twitter で呟いている。もう10年辞められていない。