東京駅近辺は二郎不毛地帯
東京駅の構内には東京ラーメンストリートがあるし、駅の近辺にもラーメン屋があるのだけど二郎系に関しては不毛地帯という問題がある。2年ぐらい前の東京ラーメンストリートにはジャンクガレッジがあって、二郎インスパイア系やジャンクな混ぜそばが食べられたが閉店。
ジャンクガレッジの跡地はトナリ]に変わっていた。トナリにはトナリで極太麺や「ショウガいれますか?」など二郎インスパイア要素があるのだけど、豚の脂とニンニクが食べたいときには物足りない。
インスパイアは本家と違う
それで、Google Mapで検索してみると、日本橋駅に二郎インスパイア系のらーめんバリ男があるというので行ってきた。東京駅からはちょっとだけ歩くが、他にないから仕方がない。店外の券売機に1000円札を入れたら吸い込まれたまま反応しない……沼…だと。店員を呼ぶと時々あることらしい。気をとりなおしてネギラーメン(830円)を注文。コールがなくて拍子抜け。
アブラは自己申告、ニンニクやタレはセルフサービスでマシマシ可能。貼り紙には「にんにく1杯でイケメン、2杯で超イケメン、3杯でバリ男」とある。バリ男の意味は分からないが、ラーメンは本家よりもシュッとした感じ。塩ダレがかかったネギがアクセントになっているし、豚はブタというよりも叉焼。アブラも背脂ちゃっちゃ系で、スープは二郎系というよりも豚骨ラーメンという感じがする。麺は二郎っぽい。
二郎なしではいられない体になってしまった
総じて言えば二郎インスパイア系であれど、完全にオリジナルのラーメンであった。これはこれで美味しいんだけど、「二郎が食べたい!」って時にはちょっと違うのかもなぁ。野郎ラーメンもそうで、単体では評価できるのに二郎の面影をちらつかせながら食べていると切なくなってしまう。
トナリの二郎インスパイア要素に嫌な気分になってしまうのもそういう事なのだ。二郎、やっぱりお前じゃなきゃダメなんだ。面影を探して街を歩いたり、無理に似ているところを見出しても、本物のお前ではない絶望に胸が張り裂けそうになるんだ。ねぇ、東京駅周辺にも出店してよ。二郎、二郎、ブタも大も食べられるようになるから。