蕎麦界の二郎がひっそりとオープン
そば処港屋といえば、甘辛く煮付けられた肉と辣油のきいた汁で食べるカタメの蕎麦。蕎麦の二郎とも言われる虎ノ門の人気店である。普通にたべれば1時間の行列が必至と言われており、数々のインスパイア店も開店している。
そんな、そば処港屋なのだけど、星野リゾートが運営する星のや東京の裏手に港屋2としてひっそりと開店している。
ぱっと見では裏口の喫煙所にしか見えない隠れ家。昼時でも行列なし。
バーのような看板。中に入るとシックな店内でこれまたバーの雰囲気。
しっかりと港屋
メニューは1000円の冷やしつけ蕎麦のみ。券売機で購入。
たっぷりの具材が食欲を掻き立てる。牛丼っぽさもある。
蕎麦つゆには具材が入らず辣油がアクセント。
肉と蕎麦をからめてすすり込むと甘辛でガツンとした味わい。蕎麦はボソボソといってもよいぐらいの固さで好みが分かれそうだけど、つゆや具材に負けないためには必要なのかもしれない。
味変で最後まで飽きずに食べられる
天かす追加すると食感に変化がついてまた面白い。
生卵を投入するとつゆがマイルドに。肉もあいまってすき焼きやプルコギの雰囲気。すごい量があるけど具材の投入で味が変化するから飽きさせない。
港屋という食べ物
蕎麦湯を入れて飲むと、つけ麺のスープ割りに近い。これは本当に蕎麦なのか?とも思うけれど、港屋という食べ物だと思えばよいのかもしれない。「二郎はラーメンではなく二郎という食べ物である」という言葉があるけど、その感覚。
なんにせよ、そば処港屋が旅館の裏口にひっそりと運営されていてるのが大人の秘密基地のようで面白い。たいめいけんのラーメンコーナーとか、肉の万世の地下ラーメン屋などの隠れ家に心が踊ったものだけど、港屋2も同じだ。ちょっとした優越感が料理のスパイスとなる。