就寝1時間前のMacが禁止されてる
『医者に寝落ちや移動中のスマートフォンを禁止された話 - 太陽がまぶしかったから』において肩こりや自律神経失調を軽減するために就寝1時間前のMacやスマートフォンが禁止となりました。
その上で調べてみると『就寝2時間前にはPCもスマホもオフ! ブルーライトが想像以上に怖い件|Mac - 週刊アスキー』なんて話もあったりもして、帰宅後はなるべくMacやスマートフォンを使わない方向にしていった方が良いのだろうと思いました。図らずもデジタルデトックスです。
要するに長時間通勤、仕事内容の変更、スマートフォンなどがキッカケで因果がスタートしており、その後の対処療法的な行動がむしろ悪化させるというスパイラルに入り込んでいたということです。先のエントリで答え出てた。
(中略)
そうは言っても、文章は書きたいですし、Macやスマートフォンが使えないと結構手持ち無沙汰です。なので、紙のノートにブログの下書きや読書メモを作っていく事にしました。『ITエンジニアのための文具王手帳徹底活用術 - 太陽がまぶしかったから』で書いた通り、仕事ではシステム手帳を使っていますが、これはPCとの併用が前提であり、外付けのキャッシュメモリのような用途が多かったりもします。
一般的なシステム手帳リフィルですと横開きを行って右側に書くことを想定されているのですが、コンピュータのキーボードに手を置いて作業を行う比重が高く、右利きである場合において、どこに手帳を置くかを図示すると下図のようになります。
- 右側 左ページが邪魔で書く場所まで遠い
- 下側 キーボードと椅子のベストポジションを崩して邪魔
- 左側 右手と左手を互い違いみたいに伸ばせない
以上のように手帳を横開きの状態でコンピュータと同時使用を行うと書き出すまでが辛くなります。 手帳の左側に書こうとすると今度は左頁は浮き上がっていたりリフィルに罫線が印刷されてなくて書きづらい場合などが多く、読み返す時にも違和感を感じてしまうので使い辛い。
これに対して下図のように縦開きした手帳をコンピュータの右側にくつけることでスムーズに書きだすことがでます。ですから個人的に手帳やノートは縦開きにして使うものという自意識があります。縦開きはカオス属性として少数派なのかもしれませんが、以下の文章は縦開きを前提に展開していきますのでご了承ください。逆に多数派たるロウ属性の横開き派はどうやって快適に運用しているのかを知りたいので教えてくだしあ。
上記の通り、システム手帳はPCとの併用に最適化した使い方であり、かつ機動性重視のバイブルサイズなので、単体ノートとしてがっつり使うには物足りなかったりもします。縦幅が狭いのですぐに溢れてしまいますし、家の中でまでちまちま書くのも残念な感じです。
広くて書き心地の良いノートを使おう
そこで、単体使用に耐えるノートとして『ライフ ノート ノーブルノート 方眼 A5 N33』を購入しました。なめらかで万年筆との相性が最高な「ライティングペーパー」を100枚綴じた贅沢なノートです。「ノーブル=高貴」の名の通り、『ライフ ノーブル システム手帳 リフィル 方眼 バイブルサイズ R100』や『ノーブルパッド 国際A4サイズ【5mm方眼罫】 R70』なんかも使いやすいのですが、メモとして常用するには少々お高いのです。
それでも今回は「母艦ノート」のようなものが欲しかったので思い切って良いノートを使おうと思いました。100枚綴じですし、モレスキンなどに比べれば全然安いです。一応は「商売道具<ビジネスギア>」ですしね。
ライフ社が独自に開発した「ライティングペーパー」を使用したA5方眼ノートです。
【特長】
サイズはB5とも迷ったのですが、項目ごとに分けて書くには手頃な大きさだし、机の大きさなどを考えてA5にしました。A5の綴じノートであれば普段のバッグやトートに入れて持ち歩くのも楽ですし。A5のシステム手帳は実質持ち歩き不可だけど。
敢えて綴じノートにしたわけ
私自身の元の考えからすると「転記」が前提なので、リングノートやシステム手帳にして、書いたらすぐに破って別のページに転記して「まとめ」を作っていくべきという考えもあったのですが、今回は「母艦ノート」なので過程をちゃんと残しておいた方が良いのかもと思っています。
仮にバラバラにしてしまってもスキャンしておけば「過程」も取り出せるとは書いてきたのですが、スキャンする手間とEvernoteなどから読む手間をがあって、うまく運用されていない状態になっていました。手帳はあくまで「キャッシュメモリ」であり、PCに入力し終わったリフィルは捨ててしまう事が多いです。
しかし母艦ノートまで同じ運用をするのは勿体無いです。でもやっぱりスキャンはダルいので、単体ノートとして書いて読み返すという当たり前の運用にしようと思いました。リングノートはどうしても破りたくなってしまいますし、書ける量が減ってしまいます。
スマートノートと発想の肥やし
岡田斗司夫は『あなたを天才にするスマートノート・電子版プラス』という本を書いていて、そこでは「ノートの右側の頁に事実や論理、左側の頁にそこからの発想を書け」というような事が書かれています。書き出す時に左側の頁を空けておくのがポイントですね。もったいないから、何かは書こうとする(^^)。
これまでは「左側頁」の役目をPCに打ち込むという作業で担わせていたわけですが、今後は大きくタイムラグが生まれてしまうのでノートの段階で書きたい事をある程度までは完成させて、それをブログに打ち込んでいくスタイルにしようと思います。そうは言っても自分のノートって「絵」になってしまっているので打ち込む時にまた何かを思いつく可能性が高いのですが、それはそれで良い事ですね。
ノートから文章化した部分については印を付けておくと、文章化する時にヌケが出ることが減ります。今回のエントリで文章化できなかった部分は転記してあらたな事象として捉え直すことで、また別のエントリにできたりする事もできるでしょう。
殴り書きの快感とアナログノート術への回帰
久々に広めのノートで殴り書いていたのですが、なかなか気持ちが良い作業です。『http://enchantmoon.com/』では「描く、つながる、アイディアが広がっていく。」と「手書き」の効用に拘っているわけですが、その効用であれば「良いノートと万年筆」という専用品の方が価値が高いと考えています。
仕事についても、なるべくノートや印刷した資料を使って考える時間を多くして、成果物のイメージをちゃんと作ってからExcel方眼紙にとりかかった方が良いのかもしれません。それは体調をいたわるのとは別の効果まで期待している倒錯があります。
体調不良がキッカケであれ、奇しくもペーパーレスとは逆方向の手法の良さを再認識しはじめているという事です。ウェブを読むのが難しいので、本を読みながら書くことが増えますし*1、TwitterやSNSの通知にいちいち集中力を途切れさせられないという副次効果すらあります。なにはともあれ結果としてよりよい文章が書けるとよいなーと思いました。
*1:「プリントアウト」という技もあるけれど