太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

勝間和代『勝間式 超ロジカル家事』感想〜合理主義の伸び代は家事にこそある

勝間式 超ロジカル家事

ロジカル家事の実践

自身も3人の娘を育ててきたワーママである勝間和代が、仕事でつちかってきた超効率化、経済スペシャリストのスキルを全力投入して確立した、家事と家計を徹底的にラクにする方法をわかりやすく紹介します。

 勝間和代と言えば、公認会計士マッキンゼーの経歴を活かした「年収10倍アップ勉強法」でブレイクしてカツマーブームを引き起こしたりもしてたのだけど、ここ数年は生活環境改善についての追求が多かった。

 仕事の内容は多種多様で「最適解は場合による」となるのに対して、家事に求められる効果はある程度普遍的だ。それでいながら工学的・科学的な最適化の追求が緩かったし、精神論が跋扈しがちな分野でもあったため「伸び代」が大きいと言える。本書は勝間和代によるロジカル家事の実践書である。

ロボット家電と価値工学イノベーション

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町田康『しらふで生きる』感想〜酒を飲んでも飲まなくても人生は寂しい

しらふで生きる 大酒飲みの決断

しらふで生きる

4年前の年末。「酒をやめよう」と突如、思い立ち、そこから一滴も飲んでいない作家の町田康さん。「名うての大酒飲み」として知られた町田さんが、なぜそのような決断をしたのかを振り返りながら、禁酒を実行するために取り組んだ認識の改造、禁酒によって生じた精神ならびに身体の変化、そして仕事への取り込み方の変わるようなど、経験したものにしかわからない苦悩と葛藤、その心境を微細に綴る。全編におかしみが溢れながらもしみじみと奥深い一冊。

 町田康といえば、その筆致や元パンクロッカーという経歴から中島らものような酩酊状態を連想しがちだったのだけど、既に4年間の断酒をしていたという。本書は町田康が断酒に至るまでの思索と実践していく過程の出来事が描かれている。

 その思索は根本的にはランダムな屁理屈であって、万人が何かを得られるようなものでもないのだけど、そのライブ感こそが酒飲みから変わる過程を描き出す効果がある。片付けとスピリチュアル、ダイエットとレコーディング、断酒と屁理屈。ある目的を達成するには疑似相関な触媒が必要になることもある。

「普通」を取り戻すための方法論

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ルンバをペットとしてお迎えするために部屋を片付ける

ルンバi7+ アイロボット (iRobot) ロボット掃除機 Works with Alexa カーペット 畳 チャコール i755060

10万円あったら何使う?

このままいくと、推測としては3月末日時点で12万円ほど余る計算だ。
予算を超えるのはよろしくないが、余らせるのも忍びない。
なにか良い使い道はないだろうか。

 冬のボーナスの使い道が分からないままここまできている事に気づいた。旅行はコロナウイルスで自粛しているし、ガジェット類はアップデートしなくても何の不自由もない。iPhone ですら買い換える必然性を感じない状態になってしまった。

 別に使い切る必要性もないのだけど、せっかくであれば生活環境を向上する事に使いたい。それで考えたのがロボット掃除機ルンバの購入だ。そもそも家の中にいる時間が増えているし、部屋の衛生値を重点的に上げる事が自身のQOLに直結することが見えてきた。

ルンバをペットとしてお迎えするために部屋を片付ける

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