太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

ふろむだ『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』〜一貫して偏った、説得力のあるアジテーションで勘違いさせる力

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

運と実力だけじゃない

 本書は『分裂勘違い君劇場 by ふろむだ』を運営する ふろむだ ( id:fromdusktildawn ) 氏の著書。分裂勘違い君劇場といえば、新会社員になりたての頃に散々読み漁った記憶があるブログ。よちよちだった自分の考え方に良くも悪くも影響を及ぼしていたと思う。

 大まかなノリは上記エントリの通り。タイトル通りに運と実力よりも、他人に「こいつはすごい」と勘違いさせる力がないと相応のステージが用意されずに結果として実力もシュリンクしていく現実を説く。価値工学における付加価値算定には「使用者優先の原則」が不可欠であるが、結局のところで使用者が錯覚や勘違いを含んで判断する価値算定によって評価されるのだから、価値算定自体をハックするインセンティブも働く。

分裂勘違い君劇場の作り方

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秦本幸弥『かいぜん!~異世界コンサル奮闘記~』〜なろう系ビジネスライトノベルは課題の前提が違うから面白い

かいぜん!~異世界コンサル奮闘記~ (TOブックスラノベ)

かいぜん!

 ここ最近はITエンジニアというよりも、ビジネスサイドに移って商品設計や業務プロセス改善などを担うことが多かったのだけど、財務会計マーケティングなどの専門知識が付け焼き刃すぎて苦労することが多かった。

 ビジネス書というと創業者の自己満足的な本が多くてあんまり得るものがないという偏見があったのだけど、論文として認められているような各種のビジネス理論はまさに「技術」と言ってもよい。

 『かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~』は異世界に転生した元コンサルタントが、この「技術」を活用して中世ファンタジー世界のお店を次々に繁盛させていくなろう系小説である。こう説明すると能力ギャップを使った「俺つえ〜」だと思いがちだけど、ファンタジー世界は制約条件と最大化条件の前提が違うところが面白い。

ファンタジー世界にフィットさせるコンサルティング

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大泉グループを卒業したサウナセンターの生姜焼き調整の調査報告

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サウナセンター大泉が大泉グループを卒業してサウナセンターに

 自分の中のサウナ番付1位のサウナセンター大泉。

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 6月30日に大泉グループを卒業して7月からは「サウナセンター」に名前変更。

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 サウナヒーターに氷をおいてロウリュ持続時間を飛躍的に伸ばす「アイスオンヒーター」やセルフロウリュの水が減ってないとみるや一気に水をかけてロウリュをタオルを振り回す「オート常務」などの念能力を使いこなす常務がいないという悲報に不安を感じながらも久々の来訪。

変わっていく寂しさと変わらない懐かしさと

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