久々の神保町
久々の神保町でカレーを食べたり、古書店を巡ったりしたのだけど敢えて古書を買おうとは思えず。住環境の問題や持ち歩きを考えると電子書籍ではない物理本はインテリアにしかならないという実情がある。その一方で神田古書センターにアナログゲーム専門店のすごろくやができたのはデジタルとアナログが交差する象徴的な出来事であると感じた。
一般的には紙で流通していた本をデジタルかつ通信販売で購入するようになったのに、一般的にはデジタルで流通していたゲームをアナログかつ対面販売で購入するように回帰している。やはり店員さんにゲーム内容を説明してもらったり、プレイ人数や時間で提案してもらえるのがありがたい。
アナログゲームはリアルで集まる理由になる
友人でも仕事関係でもただ飲むだけの会をするよりもアナログゲームを取り入れることが増えてきている。何度も会っていれば話す内容がマンネリ化していきがちであるし、説教めいた話や職場の噂話をしても面白くない。
通信対戦全盛時代のデジタルゲームでリアルに集まるのはなかなか難しいのだけど、アナログゲーム会はリアルに集まらないとできないし、喫茶店の会議室やレンタルスペースなど宅飲み感覚で気軽に集まれる場所が増えてきたのも後押ししている。新しいアナログゲームを買ったから集まろうというモチベーションもある。
読書は個人的な体験だがアナログゲームは複数人の体験
読書は基本的に個人的な体験だからこそデジタルになるほど利便性が高まるけれど、貸し借りみたいなコミュニケーションはなくなってしまった。ゲームについてはそもそも一人でやることに面白みを感じられなくなってきているところはあって、フィジカルに近いアナログゲームのが楽しい。
電子書籍が当たり前になるほど神保町の古書店街の意味は薄れていくのかもしれないけれど、アナログゲームのような形で残るものはあるのかもしれないと思えた。