太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

やよい軒の「おかずスティール」という都市伝説

photo by chooyutshing

漫画を売って酒盗を買う

 漫画をブックオフに持って行って数百円を手に入れて、その金で酒盗を買う。物々交換のレートとしては損をしているが、狭い部屋に紙の漫画本を持って帰る時点で売却が内包されている。

これを肴に飲むと酒がすすんでしまい、「盗まれるように酒がなくなっていく」あるいは「酒が無くなったら盗んででも飲みたくなる」からとも云われている。

 酒盗はカツオの胃の塩辛で、ご飯やチーズやジャガイモなどに合う。もちろん日本酒にも。和製アンチョビなんて表現もされているようだ。

やよい軒の「おかずスティール」という都市伝説

 「酒を盗んででも飲みたくなる」という説明で思い出すのが、「おかずスティール」という言葉だ。やよい軒ではセルフサービスでご飯をおかわりできるのだが、おかわりのために席を外している間におかずが盗まれているという話が2ちゃんねるの「なんでも実況板」や「やよい軒スレッド」でまことしやか語られている。真偽不明。

 おかずスティールの存在は「おかずを盗んででも食べたくなるぐらい、ご飯が美味い」という事の証左でもあるのだけど、ご飯単体で美味いならそもそもおかずを盗む必要もないわけで……などと考えているうちに今日も12時間ぐらいしか寝ていない。

渡辺麻友のおかずスティー

 AKB48が出演している缶コーヒー「WONDA」(アサヒ飲料)のCMの世界観から、オムニバス形式のオフィスドラマ「フォーチュンクッキー」が制作された。

 ドラマのタイトルは「第5回選抜総選挙」1位の指原莉乃(20)が初のセンターを務める新曲「恋するフォーチュンクッキー」(8月21日発売)から採用された。

 渡辺麻友(19)は「おかずスティール」に主演。残業をしていた田辺美香(渡辺)はおなかがペコペコ。仕事を終え、定食屋に入ると、大好きな唐揚げ定食を注文。しかし、食事に手をつけようとした瞬間、部長からの電話が鳴って…。

 「おかずスティール」という言葉は、WONDAxAKB48のショートドラマのタイトルにもなっているのだけど、やよい軒のそれを下敷きにしているのだろう。ドラマにでてくる定食屋はやよい軒じゃないのが残念。

ごはんや酒が進み過ぎるのは危険なのだけど

 「ご飯のお供」というのは不思議で、この飽食の時代においては低炭水化物ダイエットや糖尿病の予防から「炭水化物を控えろ」と言われたりしていて、あまりにご飯が進んでしまうのは自殺行為だったりもする。酒を盗んででも呑みたくなる酒盗も同じく身体に悪い。

 本当は少量で満足できる方がよいんじゃないかと思いつつ、「盗まれるように酒がなくなっていく」とか「盗まれるようにおかずがなくなっていく」ぐらいガツガツ食べられる幸せを求めてしまう。ご飯は200gぐらいで抑えたが、家に帰ってから日本酒を呑んでしまった。どちらも米由来の成分である。米も酒も盗んではいないけど。

[asin:4330769174:detail]