太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

自粛によって健康で文化的な生活を取り戻したおじさん

健康で文化的な最低限度の生活(1) (ビッグコミックス)

就寝前の晩酌の概念がなくなった

 スポーツジム通いができなくなって3カ月以上が経つのだけど体脂肪率はむしろ減ってきている。筋トレの後にガッツリ食べたり、走った後にビールを飲んだりがなくなったのもあるけど就寝前の晩酌の概念がなくなったのが大きい。

 出社していた頃は、夕飯を食べていたとしても寝る前には何かしらの肴を食べながら晩酌するのが当たり前になっていた。日中帯にあまり間食をする方ではないのだけど、寝る前に小腹が空いていたり、何かに時間を奪われたままの感覚が我慢できなかったのだ。

食物繊維で満腹感を維持する

 寝る前に小腹が空きやすかったのは、残業前の少し早い時刻にラーメンやハンバーガーなどのカロリーの高い軽食を食べがちだったのと、その後もダラダラと働いたり、歩いていたことの両輪だろう。酒が食欲にブレーキをかけられなくしていた側面もある。

 現在は在宅ワークが終わった後に大豆入りのご飯や煮豆などをよく食べていることもあってか満腹感が続きやすい。膨満感に近い感覚すらあるので寝る前に何かを食べたり飲んだりしたいとあまり思わない。禁酒がうまくいったのは意志力の問題よりも、寝る前に酒を飲む必然性が減っていたのも大きいのかもしれない。

自粛によって実現される健康で文化的な生活

 ここ10年単位で冬から春への季節の変わり目で高熱を伴う風邪を引いたり、花粉やPM2.5などの大気汚染でアレルギー性鼻炎になる事が定番化していたのだけど、今年はそういう気配があまりない。

 それに限らず今年は風邪にも鼻炎にもならないし、肝臓の数字も体脂肪率も一気に正常値になった。ホームシアターで映画を鑑賞してベランダで読書やゲームをして音楽を聴きながら散歩をしている。対人関係の問題も良い意味で適切な距離を取りやすい。

 毎日外に出かけていた頃よりも、自粛によって健康で文化的な生活を取り戻してしまったのかもしれない。その一方でこのコンフォートゾーンを抜け出して誰かに会い行ったり、ライブ会場や映画館なんかに出入りする事に途方もない障壁を感じる。

 ニューノーマルな生活が快適すぎると良くも悪くも期待外れの羅列のなかで新しい何かを見つけていく戦略を受け入れにくい状態にある。これから状況が落ち着けばまた毎日のように出掛るようになるのかもしれないけれど、敢えて不健康で文化が喪失していたと思えてくる日々にまで戻ろうとは思えないのだ。