太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

U-NEXT独占配信戦略によって「はな恋」や「あの頃。」の視聴環境が分断される迷惑さ

独占禁止法〔第4版〕

『花束みたいな恋をした」がU-NEXT独占配信!?

 ちょうど自粛期間と重なって観れていなかった『花束みたいな恋をした』の配信解禁を楽しみにしていたのだけど、嫌なニュースを読んでしまった。「先行独占配信」ではなく「独占配信」と銘打っているのが困る。殊更に U-NEXT を嫌っている訳ではないけれど、ライブラリはひとつにまとめておきたい。

 自分自身としては短焦点プロジェクターと Apple TV と AirPod MAX でホームシアター環境を作っているし、今後の 4K アップデートや空間オーディオにネイティブ対応していくことを見越して映画は Apple TV のライブラリとして購入するようにしてきた。

 いちいち観たい映画に合わせてアプリを切り替えたくないし、ライブラリが分断されていくのがコレクター観点からしても気持ち悪い。DMMの電子書籍が70%オフの時だって一冊も買わなかったし、一部の映画は Apple TV 版に買い直したぐらいにライブラリの統一を優先してきた。Amazon Prime Video で済ませてしまう程度の映画もあるけれど、買うとなれば別だ。

U-NEXT「ONLY ON戦略」独占作品で「あの頃。」まで独占

一方、競争環境が激化するなかで、ユーザーにとっては、各社の独占作品も、サービス選定の大きな要因となっていました。そこで、今までの「カバレッジ戦略」に加え、当社の独占作品をさらにグレードアップさせるかたちで「ONLY ON戦略」を発表。「U-NEXTでしか観られない」「見放題で楽しめるのはU-NEXTだけ」という独占配信作品の中から、さらに上質で魅力的な作品を「ONLY ON」作品と位置づけてお届けしてまいります。

 それで、ちょっと調べてみると、そもそも U-NEXT は「ONLY ON戦略」を発表して、独占配信作品を増やしていくと大々的に宣言している。そこで選ばれている作品がまた憎い。

  • すばらしき世界
  • あの頃。(6月19日配信開始)
  • 花束みたいな恋をした(7月14日配信開始)

 上記の全てが観たいリストの上位だった。早く配信されないかなと Apple TV や Amazon Prime Video の新着を見ていたら、U-NEXT に独占されているからいつまで経っても配信されていなかった罠。

映像作品のプラットフォームを限定される迷惑さ

 見放題の独占は好きにしたら良いだけど、既存流通作品の購入プラットフォームの選択さえ奪うことが消費者利益になるのかは考えてほしくもある。ましてや U-NEXT アプリが空間オーディオに対応するかなんて未知数だし、そもそも統合ライブラリの便利さやサムネイルが一堂に並ぶコレクション性からも外れてしまう。

 一時的なレンタルとして使い捨てにするのであれば許容できなくもないけど、そこまでしてインストールしたアプリに愛着は湧かないし、映像作品自体にもインスタントな文脈がついて回る。端的に言って迷惑だ。

 ゲーム機戦争時代であれば独占販売は当たり前の話ではあったけれど、まさかこの時代にカルチャー系の邦画を狙い打ちしてプラットフォーム独占をやられるとは思っていなかった。独占配信禁止法とか提出されてほしい。割り切ってプリペイド払いにすればありか。。。