太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

Siri のために「適当な」という名前のプレイリストを作っておく

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

曖昧な言葉を具体的な言葉に置き換える

 そんな時には Apple Watch に「Hey Siri」と小声で話しかけると快適になる。腕に装着していれば持ち歩いている感覚もないし、口を近づければ小声でも騒音環境下でもちゃんと反応してくれる。 www.du-soleil.com

 Apple Watchスマートスピーカーの入力に使っていることもあって Siri の利用率が一番高いのだけど、Siri は意外に融通が効かないことがある。「ショートカット」に入れた言葉はちょっとでも言い回しが違うと反応してくれないし、適当にやって欲しいと言っても「選んでください」という反応になってしまう。

 そんな状況を解決するために曖昧な言葉や言い回しをどんどん登録していくようになってきた。個人的にはショートカットアプリで「音楽をかけて」にお気に入り曲プレイリストを流すように設定するのが最適解だった。

具象と抽象のフォーカスを相手に合わせる

永遠にかみ合わない議論、罵り合う人と人。その根底は「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機がある。「具体」と「抽象」、この動物にはない人間の知性を支える頭脳的活動を、ビジネスコンサルタント細谷功が読み解く。さらに漫画家・一秒が、具体的言説と抽象的言説のズレを、各テーマに沿った四コマ漫画で描く。

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

  • 作者:細谷 功
  • 発売日: 2014/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 抽象的な言葉でコミュニケーションをするためにこそ「適当な」や「音楽」に対応するアクションの一例を具体的に登録しておく。ただし、具体例ばかりを詳細に設定するほどに例外ケースは説明されてないから対応してくれないとか、ちょっと抽象化して考えれば定式化できるのにというままならなさもある。

 登録さえしておけば意図通りの反応をしてくれるが、登録をしていく労力のが大きくなる。Q&Aを自動で行うボットなんかも実態的には反応できなかった会話ログを収集して反応できる言葉に人力で正規化していく作業がかかせないという。大人数が使うのであれば意味のある作業も個人で使うにはしんどい。

適切な抽象度で考える余地を作る

 これは人間同士の会話でも起こることであって、「Aを適当にBにして」だけでは意思疎通ができないので、それぞれの具体例を言葉を尽くして説明しておく必要があるのだけど、あまりに詳細に説明すると、その説明だけをトレースすれば良いと思って例外ケースや定式化が抜け落ちたりしがちだ。

 相手が人間であれAIであれ、正しく伝わって理解できる範囲の抽象度にあわせて意思疎通をしつつ、相手側で考える余地をちゃんと作っておく事が大切なのだろう。Siri の会話も言い回しの違いはもうちょっとよしなに補完してくれないものかと思うけれど。

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

  • 作者:細谷 功
  • 発売日: 2014/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)