コンビニポテチの誘惑
週末にコンビニに寄ってしまう誘惑にはあまり逆らわないようにしている。100円ショップも近くにあるが、目新しいお菓子やパンを求めて入ってしまうのだ。今となっては「うすしお」「のりしお」「コンソメ」には興味が湧かないし、100円ショップのOEM品で十分なのだけど、変わった味があると割高でも食べたくなってしまう。メーカーやコンビニの思うつぼ。
今回見つけたのはカルビーのポテトチップス「[asin:B010UXJGYM:title=しょうゆ✕アボカド✕わさび これって?大トロ味]」……長いよ。要するに言えば、きゅうりと蜂蜜でメロンだとか、プリンに醤油で雲丹といった組み合わせで作るリトルグルメの代表格である「アボカドに醤油でマグロとろ」を実践しているという塩梅。
植物性わさビーフって感じ
実際に食べてみると、わさびと醤油の味が強くて、湖池屋のわさビーフの後味にやや植物性のクリーミィさやアボガドの風味を感じる。植物性わさビーフって感じで結構イケる。関係ないけどアボカドってよく「アボガド」って書いてしまう。
原材料名から調味料を抜き出してみると、以下の通り。ちなみに原材料名は上に書かれるほど多く含まれている。
- 粉末しょうゆ
- 粉末植物油脂
- クリーミングパウダー(乳を含む)
- 食塩
- たんぱく加水分解物(鶏肉・豚肉を含む)
- デキストリン
- アボガドパウダー
- わさびパウダー
- 調味料(アミノ酸等)
- 香料
- 甘味料(ステビア、甘草)
こうしても見ても、スナック菓子は化学合成の固まりで、肉や魚の味もたんぱく加水分解物とアミノ酸でつけているのが一般的である。そこに敢えて「醤油とアボガド」を出してくるカマトト。実態的な味付けは醤油とたんぱく加水分解物(肉)が担いつつ、クリーミングパウダー(マーガリン的なものかな?)やアボガドパウダーでアボガドっぽさを追加付与していると思われる。
少年の日のカオスさに回帰したがっているのかも
そんなわけで化学合成の2階建てというか、リトルグルメの実験っぽさやジャンクさを思い出す。ちなみに安いねぎトロはアカマンボウとラードを混ぜて作っていて、メニューに「マグロねぎトロ」と書いてあれば信じたいけれど、回転寿司業界は回転寿司業界で大変なことになっているし、しょうゆアボカドは良心的な方だ。
それと「これって?大トロ味」はもともと100種類の食材から3つを組み合わせてエントリーする『https://cp.calbee-nextpro.jp/』によって選ばれたものなのだけど、「これって?大トロ味」のエントリー自体をカルビーのオウンドメディア『電動歯ブラシLEDoc(エルイードック)の口コミ!LEDホワイトニングの実力を検証してみた。』内のキャラクターである小柳津サチがしていたというカオスな経緯も分かった。
「小柳津サチの中の人は誰?」とか、「代用品のアボカドすらほぼ合成物?」とか色々とツッコミどころはあるんだけど、僕が大人になってからのポテトチップスなんて、一週間を頑張れたんだから敢えて身体に悪いものを食べて少年の日のように眠りたいという欲求が大きいわけで、そういうジャンクさを求めているのかもしれない。