太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

意外に実力派だった地元サウナのショートコースからのハシゴの快適さに感じる「混んでいない」が高評価になるジレンマ

マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(5) (モーニングコミックス)

コロナ下でののサウナ体験

 これまでサウナに行くぞとなればある程度の遠出をして有名施設の8時間コースや無制限コースを選ぶことが多かった。

 サウナで抜けた塩と脂と水を生姜焼きとホッピーで補給しながらお腹を満たしたら、和室の休憩部屋で漫画を読みながらごろ寝。気怠さを抱えながらゆるい館内着で薄いマットに寝転んでから寝落ちする瞬間が本当の「ととのい」である。

 8時間も何をしているのかと思われがちだが、サウナと水風呂に入り続けるわけではなくて、食堂で定食を食べたり、休憩室で漫画を読んだり、寝転んだりしている時間も多くを占める。それはそれで良い体験だったが、コロナ下になってから、人が多くいる場所で長時間過ごすリスクやマスクで休憩する居心地の悪さに足が遠のいてしまった。有名施設になるほど喋っている集団に出会いがちだったのも気になる。

 ジムサウナや銭湯サウナにも通っていたが、スポーツジムは解約。銭湯サウナはどうにも力不足だし、狭いサウナ室が密になってしまいがちなので、これもまた足が遠のいた。おしゃべりなイキリ学生達が入ってくると最悪だ。浴場やサウナ室ではマスクをつけられないから神経質にもなる。

意外に実力派だった地元サウナのショートコース

 そんな中、コロナワクチン接種の2回目を終えてサウナに行くのを再開しようと思ったのだけど、地元サウナのショートコースが意外に良かった。サウナ室もしっかり熱くて広いし、水風呂も冷たくて澄んでいる。歯磨きも髭剃りもアカスリタオルもある。何よりも混んでない。

 サウナ・水風呂・ととのい椅子を1時間で3往復して退館。テイクアウトに力を入れている松屋日高屋に寄ってガッツリご飯を仕入れ。酒は控えている。

 家に帰ったらマスクを外してリラクゼーション館内着に着替えて炭水化物と定食を食べたら、マットレスの上で漫画を読みながらごろ寝。理想の8時間コースがなければ、街全体をサウナ施設にするのが良い。自分の家には誰も入ってこないし、延長料金もかからない。

「混んでいない」が高評価になるジレンマ

 この快適さを考えるに地元サウナの実力が意外に高いのは前提としても混んでいないとか、サウナ室でしゃべっている人がいないことが大きい。つきつめると余り流行っていないこと自体が高評価に繋がりかねないジレンマがある。もともと混雑に居心地の悪さを感じる方ではあったが、コロナ下でその傾向に拍車がかかった。施設側は大変だと改めて思う。

 食事もひとりで食べるようになったし、他人がいる中で雑魚寝なんてとんでもない。サウナ施設で見知らぬおじさんたちと間接的に寝食を共に過ごた8時間コースを懐かしく思うような、もうしたくないような気分が同居する。こんなところでも「おひとり様」になっていくのだな。