毎月19日は光麺の日
光麺といえば深夜の池袋のイメージ。飲み会帰りや夕飯を食べそこねた時に重宝していたのだけど閉店してしまったので、まだ残っている店舗に行ってみる。前回行った時には骨太光麺全部のせが凄いことになっていたが、メニューから廃止されていた。これも運営会社破産の影響か。
過去に運営会社が変更になった恵比寿の光麺が月1回の値引きデーを大々的に展開していてちょっと心配になった。値引きは嬉しいが、「じゃあ、光麺の日以外はいいかな」って思いがちなのだ。
コストは事実、価格は戦略
そもそも近くに味の系統が似ていてご飯食べ放題の家系ラーメン屋があるし、あっさり系からこってり系までラーメン屋の選択肢が多い。ここで食べたいと思うには相応の理由が必要となるのだけど、むしろ理由を奪ってしまっているのではないかと思われる。
年に1回大々的な値引きを行う天下一品であれば、代替可能性が低いし、年に1度なので「天一の日まで食べなくていいかな」とはなりにくい。
ラーメン屋経営において特定日に客を集中させるとまずいのは家賃や人件費などの固定費配賦の問題が大きい。固定コストという事実に対して、月1回で代替可能性が高い商品を安く提供する戦略が正しいのかは疑問符がつく。せめて当日だけ宣伝するとかならマシなのだけど。
かいぜん!づいている
実際、「頻繁な値引き」は経営戦略的に悪手と言われてる。月内の平均価格でみれば一定の価格でも売れるタイミングが値引き時だけとなり、機会損失と利益率悪化が起こる。やるなら「恒常的な値引き」を可能とするためのコスト削減か、「高くても買われる」ための顧客価値提供が定石となる。
なんて勝手なことに考えてしまうのは『かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~』に毒されている影響か。実際の経営課題はもっと複雑だし、そんな話じゃねーんだよってなりそうだけど、せいぜい光麺の日にだけ行けばよいかなと感じたのはひとつの事実。月に1回さえ来ない人の機会が増えるところはあるだろうけれど。