太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

月刊MdN「ポプテピピックの表現学」で明かされる即再放送の舞台裏

ポプテピピックとはなんだったのか

トレッドミルでのランニング中に何度も観てしまったのはポプテピピックだ。原作自体が好きというのもあるのだけど、初回はやらかしにわくわくしながら流して、二回目三回目は元ネタを調べてから見直すと味わい深い。テレビにも録画してあるけど、トレーニングのご褒美に取っておく。ゆるキャン△もトレイルラン気分が高まっていい感じ。

 ポプテピピックのアニメは自分の心の中に未だに残っている。クソ4コマ漫画を自称する 『ポプテピピック』のアニメ版だからかクソアニメを自称していたけれど、随分と丁寧に作られているであろうことは想像できた。

いまだから知りたい舞台裏

 製作者委員会方式ではなくキングレコードの一社提供。目的はキャラクターグッズの売上という明確なビジネススキームが計画されて、様々なグッズが販売。期間限定ストアもオープン。

 2chのやるおとやらないおを連想させつつも、可愛さと関係性萌えをもったポプ子とピピ美さえ入っていれば何をやってポプテピピックワールドになる汎用性や、作風や声優をがらっと変えてくる新規性。SNSでの答え合わせ自体にバズ性がある前提知識を必要としないパロディなど、その手のひらの上で気持ちよく踊れた。

 そんなこんなでオンエア中は楽しんでいたのだけど、ずっと興奮が続くわけもない。そんななかで発売でされた『月刊MdN 2018年5月号(特集:ポプテピピックの表現学)』が面白かった。

そもそも15分の配信アニメだった

 インタビューのなかでの一番の衝撃はそもそも15分の配信アニメ企画だったとプロデューサーの須藤氏から明言されたこと。たまたまキングレコードがもっていた30分TV番組の枠が空いてて、残りの15分を埋めるために生まれたBパートでの即再放送+声優の変更。同じ番組内容での声優変更は「副音声で男性声優の声を流したい」という原作者大川ぶくぶ氏のアイディアが元になったそう。

 デスマーチや赤字を覚悟して2倍のアニメを制作するのは無理があるし、末期の『らきすた』みたいに実写コーナーを流したり、『すごいよマサルさん』みたいな唐突のウクレレ講座で間延びさせていく演出を今からやっても評価しにくい。普通のアニメ原作であったり、一社提供でなかったりしたらTV放送を見送ったり、残りの15分は別の埋草番組を流していたんだろうけれど、奇跡のような状況設定と采配があったのだなと。

 その他にもスペースネコカンパニー、神風動画、AC部による演出のこだわりやキャラクターデザインの実際などのインタビューなども面白かったのでポプテピピックのアニメにやられていた人は是非読んでほしい。