太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

飲む打つ買うが全滅した蟄居人生を生きている

苦役列車

飲む打つ買うが全滅した人生

そんな恐怖心に耐えられなくなってきたので、公的資金が投入されて持ち堪えているうちに浮動的な証券はETFを含めて全てを現金化してしまった。結句、軽自動車一台ぐらいの損失。まさに恐慌である。

 コロナウイルスの話が本格化する前から禁酒をしていたのだけど、それに加えて持っていた株を処分したり、多少なりとも濃厚接触がありそうなサービスを自粛したりしていると、自分の人生から飲む打つ買うが全滅していたことに気づく。

 それが嬉しいことなのか、寂しいことなのかは分からないけれど意外に心は穏やかだ。読書をして音楽を聴いて図や文章を書く。サウナやキャンプに行きづらいのはしんどいし、モヤモヤとした閉塞感は残るのだけど、蟄居をするならするでも良い。

不要不急の自分の仕事

 ただ、それを提供する側の立場から考えるとしんどい。自分自身の仕事も突き詰めれば不要不急の物だし、別になくても世界は回って行くだろう。会社勤めが一旦無理になってから、ある種の社会的無責任を許容しえる仕事を求めていた経緯もあるのだけど、それに大変な思いをしているのがコントじみている。

 志村けんが死んでオリンピックが延期になったのに完遂すべき不要不急な仕事なんてあるのだろうか。もちろん、そこで働いている人々の生活や成長を支えたり、様々な課題や問題を解きほぐして解決すること自体に意味を見出すことはできるし、それが全てだ。

 逆に言えばそれだけが自分の生活の支えになっているのかもしれない。労働後の飲む打つ買うが全滅しても、不要不急の仕事はコツコツと続く。それがまた必要とされる日がくるかこないかは分からないけれど。

苦役列車

苦役列車

  • 作者:西村賢太
  • 発売日: 2012/07/01
  • メディア: Kindle版