太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

和牛券は人の金で焼肉を食べたい!って言ってたお前らのせいです。あーあ

f:id:bulldra:20200326075212p:plain 肉!現金!当たる!!大満足キャンペーン | -196℃ストロングゼロ | サントリー

和牛商品券の話

 自民党が検討している新型コロナウイルスの感染拡大に伴う農業分野の経済対策の骨格が24日、判明した。和牛などの需要を喚起するため、購入を促す商品券を発行。肉用牛肥育経営安定交付金制度(牛マルキン)の負担金免除、花きの次期作支援、人手不足解消に向けたスマート農業の推進などを盛り込む方向だ。

 このような話が出て大喜利や怒りのツイートで溢れているのだけど、総合的な農業経済対策の一環として商品券を提案内容に盛り込むだけ盛り込んでいるだけのようだ。どのような形であれ農業への補償金拠出自体は既定路線なわけで、団体として支援金や補償金を政府に出せと単純に迫るよりも、国民への物品拠出と消費拡大をバーターに交渉を詰めていく事自体のスジは悪くないように思える。

 どちらかといえば、それが個人の経済対策や生活保障の話に紐づいて、和牛商品券があるから現金支給や汎用的な商品券がもらえないんじゃなるんじゃないかという懸念にハレーションのポイントがあって、文脈を踏まえない報道が出た時の説明ロジックの構築にまずさがある。

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 それはさておき、これまで散々「人の金で焼肉を食べたい!」と言ってきたし、族議員SNS上の国民の声に答えているのに、いざ実現しそうになると「それは困る!」となってしまった自分の心理が興味深くもある。そこには前述の通り、同時期に発生する補償はいずれかしかないだろうという交換条件的な諦観があることの証左でもある。

 むしろ肉も現金ももらえるのであれば嬉しいはずなのに、その可能性を最初に考えられなかった。選択肢を提示されたらひとつだけ選びたくなってしまうのは基本的な人間心理なのだけど、それを踏まえても本来的には選択肢や交換条件とすら明示されていない事を勝手に関連づけて選んでしまっている可能性がある。

 実際にどう着地するのかは分からないし、それをもって擁護をするつもりもないのだけど、自身の交渉事が難航している際には、そのような勝手な交換条件を懸念されてしまっているのではないかという想像をしていく必要があるように思えた。