いま名画座がアツい
最近になって、名画座通いが趣味のひとつになってきている。名画座と言えば「昭和!」っていう雰囲気もあるのだけど、探せば結構残っているし、上映する映画やサービスも現代化している。例えば池袋の新文芸坐の今週末は激アツ2本立てで1300円。
感動が保障されているし、大スクリーンや良質な音響で観たい作品である。レンタルビデオが破壊的に安価になっている昨今とはいえ、やっぱりスクリーンから得られるものは大きい。
トークショーやオールナイトも楽しい
これまた池袋にあるシネマ・ロサでは『劇場版テレクラキャノンボール2013』のトークショー付き上映がある。なんと『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章 [DVD]』の白石監督がゲスト。
6/10(水)トークショー
ゲスト:白石晃士(映画監督)×松居大悟(映画監督)×カンパニー松尾監督
https://www.cinemarosa.net/t-cannonball.htm
ここの所で、フェイクを含めたドキュメンタリー映画を好んで観ているのだけど、この二人がぶつかるのは非常に楽しみである。『BiSキャノンボール』もよかった。
オールナイトイベントはトークショー付き4本立てで2600円などのコスパのよさ。椅子もフカフカなので、つまらない映画に当たっても最悪居眠りしちゃえばよい。白石晃士ユニバースも非常に楽しかったし、スクリーンで観るともっと好きになった。終わった後はバタンキューだったのでハードルは高いけれど。
名画座は文化的で、頽廃的
新文芸坐の元になっている「文芸坐」は、大槻ケンヂの『グミ・チョコレート・パイン』において、映画なんて観ないと思っていたヒロインと偶然出会ってジョン・カーペンター談義に華が咲くシーンに使われて妙な切なさを呼び起こす。『[asin:B00ANE9JGY:title=桐島、部活やめるってよ]』にも、それをオマージュしたであろうシーンがある。
香菜、君の頭
僕がよくしてあげよう
香菜、生きることに
君がおびえぬように
香菜、明日、君を名画座に連れていこう
香菜、カルトな映画
君に教えてあげよう
池田仮名というハンドルネームは「香菜、頭をよくしてあげよう」のオマージュという後付け設定を時々書いていた。もちろん、現実世界の僕にそんな事がおこる可能性は殆んどありえないのだけど、心の奥底でアイロニカルに期待して効用を高めるのは内心の自由である。『カルト』な映画を教えてあげよう。頭が良くなりたいのは僕なのだけどね。
ともかく、あまり人が入っていない名画座で、ぼんやりと映画を観ているのは文化的でありながら、頽廃的でもあって、そういう「フリ」を含めて高まるものがある。映画が終わって気怠い身体で立ち上がりながら現実に戻っていく瞬間は、必ずしも最新映画だけの特権ではないのだろう。