太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

「黒色が光を吸収しやすい」のではなく光を反射しない素材が黒く見える

感じる科学 (幻冬舎文庫)

黒色無双の実現方法

本商品は、プラモデルや各種模型に使用する黒色の水性アクリル塗料。エアブラシ塗りで可視光域全反射率0.8%を実現しており、同社の吸光シート「ファインシャット極」と同等の光吸収率を持つ、世界一黒い水性アクリル塗膜だという。

 世界一黒い塗料が発売されたとのことで仕組みをちょっと調べてみたのだけど、公式の説明をかいつまんで言えば、敢えて凸凹の大きい粉で層を作ることで光を内部で反射させて外に出さないとのこと。

 小学校の時に紙を黒くして虫眼鏡で太陽光線をあてて燃やすなんていう実験をしていたが、そこから導き出されたのは「黒色はなぜだか光を吸収しやすい」「暑い日に黒い服を着るべきでない」という知見であった。しかしながら、本当に起こっているのは「光を反射しない素材は色彩を感じられずに黒く見える」という逆の因果関係である。

黒色は光を吸収しやすいと思っていた

『幸せの黄色いハンカチ』は、正しくは「幸せの青紫の部分を吸収してそれ以外の光は反射するハンカチ」なのです。『きまぐれオレンジ☆ロード』は、正しくは「きまぐれ青い部分を吸収してそれ以外の光は反射する☆ロード」なのです。

感じる科学 (幻冬舎文庫)

感じる科学 (幻冬舎文庫)

 これは他の色も同じで、青紫を吸収してそれ以外を反射するから可視色を黄色く感じる事象が起こっているという。そういう観点からすると黄色いハンカチの本当の属性は青紫色なんじゃないかと思うし、黒色こそが真の光属性であろう。

 だからなんだという話ではあるのだけど、最近はフルカラーライトやプロジェクターで遊んでいるという事もあって、ライトや色彩について少しだけ感慨深く感じた。

感じる科学 (幻冬舎文庫)

感じる科学 (幻冬舎文庫)