肉が食べたい
正月ボケの昼下がりには身体が焼き肉を求めているのを感じる。おせちもいいけど焼き肉もね。喜福世は600円でちゃんとした焼き肉が食べられる店だ。安価に焼き肉定食が食べられるからなのはもちろんだけど、肉を炭火で焼くという行為自体に癒やされる気がするのだ。気がするだけだけど。
焼き肉と言えばランチでも1500円。ディナーなら3000円は覚悟しなきゃという先入観をぶち壊してくれる。5種盛り1000円の豪華ランチでさえコスパ良すぎ。
激安なのに本格的な炭火焼き肉
店内はいかにもな焼肉屋。
3種盛りランチはタン塩、カルビ、豚バラの三種。ごはん大盛り無料で600円。
ごはん大盛り無料。漬物とわかめスープ付き。
本格的な炭火で網焼き。松屋並みの客単価600円でこれができるのはちょっと申し訳なくなるけど、そりゃ美味い。漬けダレが効いていて、大盛りのご飯がすすむ。すっかり満足して店を後にした。
肉が焼けている音に癒やされる
気怠さを感じる昼下がりに炭火が焼かれいるパチパチとした音に耳を傾ける。豚バラの脂が落ちて火が強くなる。炎のゆらめきや匂いが加わった立体感をイメージするのはなんとなく脳に良い気がする。伊集院光が「茂木健一郎の話は脳漫談だよね」ってなことを言っていたのだけど、「むしろこれは、脳にいいんですよって」という繋ぎを期待している自分もいる。
現代の消費傾向はある種の「罪悪感」から逃れられる事になることに価値を感じやすいという。健康であれ、社会貢献であれ、実際上の影響はわずかであっても、そういう感傷のようなものを得ること自体が行動原理のひとつになっている。昼からの焼き肉に罪悪感を覚える必要なんてないのに。