「考え方」スパムの終わり
はてなブログの裏テクニックのひとつに「考え方」スパムというのがあった。はてなブログのトップページには「カテゴリー」というピックアップコーナーがあって、デフォルトで表示されているタブは長らく「考え方」であった。
このタブはかつて「2ブクマ以上かつ該当するタグがあると掲載される」という小学生でもわかる簡単なアルゴリズムであったため、誰かひとりにブクマしてもらった後に「考え方」というタグをつけてセルクマするだけで、はてなブログのトップページに掲載されてホッテントリへの切符を優先的に手に入れられるという時期もあったのだ。
某氏とか某氏とかがデフォルトでやっているのを観測していたし、僕自身もセルクマのタグ選択は大切にしていたのだけど、デフォルトから消えれば「考え方」の旨みは少なくなる。わざわざタブを押すのは少数派であり、事実上のトップページ掲載が重要である。
日常雑感系ブログの需要減少
現在、デフォルトで表示されているタブは「技術」である。それも、はてなブログカスタマイズ的なヌルい話じゃなくて、Dockerとかハッカソンとかガチの技術系ブログばかりが選定されているように見える。
過去には、はてなエンジニアブロガー祭りなんてのもあったし、はてな主催の勉強会も活発に開かれるようになってきた。日常雑感系の書き手の充実は他社のオウンドメディアなどのライターリクルーティングのために必要だったのだろうけど、既に飽和状態にあるし、本来的な意味でのコアユーザーかつ差別化要因であったエンジニアブログ側にトラフィックがいきやすくなるような調整が入ったものと思われる。
そういう人たちにコンテンツマーケティングを任せるのは難しいし、むしろ書き手のブランドを毀損する側なので、B2Bにおいてはマイナス。B2Cにおいても広告主がヘイトにまみれた媒体と一緒に表示される広告枠を忌避する傾向にある。
これだけの話でどうこう言えるわけじゃないけど、はてなブックマークの掲載アルゴリズムやトップページ掲載など、はてな側の「トラフィックの調整」がどういう意図や仕組みで行われているのかを類推してみると楽しいんじゃないのかなと。「はてな女子」枠とかあったなーとか。はてなでわっしょい!