港の見えるかき小屋
食レポを書いているご縁からかひろしま元祖 ミルキー鉄男のかき小屋 byTYCOONのマスコミ試食会にお呼ばれした。
素晴らしい景色。牡蠣は好物だし、明るいうちから飲めると楽しみにしていたのだけど、港の見える丘公園を通り抜けて行こうと思ったのが運の尽き。
車道があっても徒歩だと辿りつけないよね。いつのまにやら辺りは真っ暗。Googleマップで検索してもでてこないし、ラダトームの城から竜王の城が見えているようなもので、あの辺りにあるはずだと見えているのに辿りつけず。
ちゃんとアクセスマップの通りにいきましょう。お腹すいた……。
本当にあるのか不安だったけれどミルキー鉄男の大きな看板に一安心。
かき小屋なのにバブリーな店舗
やっとの思いで辿り着いたお店に入るとサーキットがお出迎え。バブルだ。
後から知ったのだけど横浜TYCOONは1989年のバブル絶頂期に横浜港新山下の倉庫を改装して開店した巨大なシーフードレストラン。2015年5月に惜しまれつつも閉店したという。その後も肉フェスの会場になったり、今回のように期間限定のかき小屋になったりと、再活用が進んでいる。かき小屋用に作られていなかったからこその味わい。
テーブル席はブランコのように動かせる。バカブルだ。
横浜ベイエリアを一望できるテラスでBBQ
店内でもカセットコンロで焼いたり調理済みの牡蠣料理が食べられるそうなのだけど、今回はテラスでBBQ。
殻付きのかきが壮観。みんなが参加できる囲炉裏形式のBBQなので初対面の人とも自然と会話が進む。
広島牡蠣は今が旬。ぷりぷりで牡蠣の汁がヤバい。
こんなに赤々とした炭火で直に焼いたらそりゃ。
白ワインを傾けながら夜の海を眺める
肉や野菜や色々な種類の料理もあるのだけど、僕が辿りつけたのは一通り楽しんだ後。食パンまるまるの牡蠣クラムチャウダーとか牡蠣のアヒージョも食べたかったなぁ。
牡蠣の殻が凄いことになっていた。僕も取り戻すかのように牡蠣を愉しむ。肉はいらねぇ、牡蠣をください。
白ワインに移行。使い捨てコップなのもBBQ感覚。オススメ食材のキスを持ってきてくれた漁師の方々が船で帰っていく。
夜の海はロマンティック。こんなに広いレストランのテラスで横浜の夜景を見ながら牡蠣や白ワインを愉しむのって良い意味でバブル時代を髣髴とさせる贅沢だなぁと。
#シメは牡蠣ご飯と牡蠣汁で牡蠣づくし
そんな妄想をしていたらラストオーダー。シメの注文も牡蠣づくし。
牡蠣ご飯には牡蠣の旨みが染みこんでいて、思わずおかわり!と言いたくなる。
身が丸々と入った牡蠣汁も沁みる。牡蠣にはビタミンB1、ビタミンB2、亜鉛、タウリンなどの肉体的な疲労を回復するのに有益な栄養素がたっぷりと含まれているし、夜の海や語らいには心の疲労を回復させる効果がある。バブル時代の実際なんて覚えているはずもないのだけど、こういう贅沢もたまにはよい。
……そうだ! 村上春樹の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)』にある牡蠣のウィスキーがけが試せてなかった。クラムチャウダーもアヒージョも食べられてないし、もう1回いかざるを得ないか。今度はアクセスマップの通りに行きます。