今週のお題「行ってみたい時代」
僕自身はポスト・ロスジェネと言われている世代。高校時代は「キレる17歳」による少年犯罪がしきり放送され、不景気・就職氷河期・ニート・派遣切りなどの流れの先鞭になってきたと思う。いまとなっては統計的には目立った少年犯罪の増加はなかったという検証がされたりもしているけれど、そういう報道が多かったという点は疑いようがない。
だからなんだということもないのだけど、不動産バブルとかITバブルに乗り遅れたという感覚は強い。ITバブルなんて一般の人にはあまり関係がなかったのかもしれないけれど、色々と楽しかったんだろうなと。お金もそうだけど、新プロダクトをいちから作っても受け入れられるのが当たり前の時代だった。単純な仕組みのソーシャルゲームやコミュニティなどが大金になる時代。
新プロダクトを作るよりも使ってもらうのが難しくなった
現在はアイディアを実現するのは簡単になったけれど、実現したところで使ってもらうまでが非常に難しくなったように思う。デファクトスタンダードとなっているアプリやサービスよりも機能的に優れている競合プロダクトはいっぱいあるけど、利用者が少なければ意味をなさない構造にある。
デザインやプログラムの問題が簡単に解決しやすくなったからこそ、利用者やデータの質と量の問題がクリティカルになる。技術力そのものによる参入障壁であれば突破のしようもあるのだけど、蓄積されたものを覆していくのは非常に難しい。ITバブルの頃であれば絶対にできたような企画も今からだと全然勝ちスジが見えないと思ってしまうことが増えたなぁと……それ感覚もまた老害の戯れ言になってしまっているんだろうけれど、中間世代というのはなかなか難しい。