営業活動よりも生産活動にバランスを移す時期
本業が忙しい上に既にいくつかの媒体で書かせて頂いているからという前提もあるのだけど、「特化ブログをやってていると引き合いがいっぱい来て」「オフ会で作った人脈が仕事につながって」みたいな話を羨ましいと思う反面、自分自身はそういう営業活動に力点を置いても仕方がない状態にあるのかもしれないと思った。
もちろん、新しいお話ををいただいたり、選択肢が増えていくのは非常にありがたいのだけど、深夜や週末に出来る絶対的な作業量は限られているし、平日の日中に取材やモニターにきてほしいと言われても無理だという現実もある。遊びにいく時間だってほしい。
はじまりの用意は、はじまりじゃないですからね
それに名刺を配るよりも、現在の仕事への品質改善に力を入れた方がリピート発注や別の案件にも繋がりやすいという実感があるし、想定される前提条件があまりに異なる引き合いに対応していると、コミュニケーションコストばかりがかかって無駄骨になることも多い。既に分かってる人からのインバウンド発注の方がスムーズだ。
はじまりの用意は、はじまりじゃないですからね。はじまりの用意ばかりしていると、はじまらないくせがついてしまいます。ー糸井重里が『今日のダーリン』の中でー [ほぼ日手帳・日々の言葉・2014年4月2日] #techo2014
— ほぼ日刊イトイ新聞 (@1101complus) 2014年4月2日
はじまりの用意は、はじまりじゃない。仕事の受注プロセスは「はじまりの用意」にすぎない。生産して、納品して、手直しして、公開され、請求しなければ終わらない。営業専門じゃないのに、はじまりの用意ばかりにリソースを消耗していると生産活動にまで悪影響を及ぼす場合もある。だからまぁ、しばらくは新しい案件をどうこうって事よりも、目の前の案件の品質改善や作業効率化にリソースを集中していきたいなと。
新しい取引先とゼロから交渉するよりも、既に取引があったり、わかっている人からの発注の方が関係構築や認識の「元金」が構築されているので「利息」が発生しやすい。もちろん新しい分野にも広げなければジリ貧になるので程度問題ではあるのだけど、しょせんはスケールできない個人副業なので「やっためう。もっと限界を超えて働けるめう」って状態を避けるように力点をずらしていく状況もあるなと。