新年の目標を特に決めない
このタイミングで目標や抱負を色々と書いたところで忘れていくし、置かれる状況も変わるので、結果論としての目標は例年通り決めないことにする。その代わりにと言ってはなんだけどアイデアマラソンをちゃんと継続しようと思った。アイデアマラソンとは樋口建夫氏が考案した発想法であり、以下のルールを持つ。
・小さな自己完結型のアイデア発想を出す
・最低1日1個の発想を出すことを自己義務化
・アイデア発想種類の制限無し
・思いついた発想を周囲に話す
・連続ノートに記入する
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要するに言えば毎日10分でも20分でもノートの前で何らかのアイデアを考える時間を設けるということだ。ブログに毎日適当なことを書くことにも似ているけれど、公開ブログでは余計な制約が多すぎるし、自分自身をエンパワーメントするため仕組みになっていない現状がある。
自身をエンパワーメントする仕組みを淡々と継続する
端的に言えば公開されることが前提の文章を書き続けるのは効率が悪いのだと思う。自分の中ではわかりきった「考え方」や「情報」に過ぎないことであっても、他者からの理解を得るためには温度感や回転数のようなものを調整していく必要があるし、仕事上の機密や個人のプライバシーに触れる部分を公開で書き出すこともできない。
だから、それ自体を公開するつもりはない。結果として一部は「ネタ帳」のように利用されることもあるだろうけれど「100個考えた中から本当に使えるものが1つ生まれてくる」みたいな前提に戻りたい。
とりあえず試行錯誤してみることや、手早くそれらしくまとめることも大切なのだけど、そればかりに工数を費やしていても局地的なタスク消化しかできないし、工数と効果が割に合わない。何よりも公開を前提としたら歪まざるをえない部分にこそ宿るものがあると思うのだ。
新しい検索ワードを手にいれるためのマラソン
実際問題として本業にまつわるアイディアが多く書かれているし、Evernoteでの利用が前提なので本来的なやりかたとは異なるのだけど、1日1回のノルマが肝。必然的に1日のなかで消化したタスクやメモや出来事を振り返ることになるし、無理矢理にでもネタ出しをすることで次に掘り下げるべき新しい「検索ワード」を手に入れることができる。
東浩紀の『弱いつながり』のサブタイトルは「検索ワードを探す旅」であり、そのための処方箋は「観光客」として世界各地に赴くことであった。だけど、僕が観察しているのは世界経済でも真善美でもないミクロな現実であり、出かけるべき「現地」はもっと近くにもあるのだろう。
そんなわけで2016年も結果論としての目標は特にないけど、過程として心がけたいことはいくつかある。現実問題として「1年後にどうしていたい」というビジョンはないし、今の段階で簡単に思いつくような目標が1年後においても良いとか正しいという可能性もあまりないような気がする。強いて挙げれば明日の自分が受け取れる「利息」がすこしだけでも増えるように今日を過ごすだけでいい。

図解仕事ができる人のノート術 新版―アイデアマラソンが仕事も人生も豊かにする
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