太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

イベリコ豚とメンマのクファジューシーという反則的な炊き込みご飯

ご当地グルメコミックエッセイ まんぷく沖縄

最強簡単グルメ決定戦

 週末に簡単な料理を作って食べたりしているのだけど、独り身だと最小限の手間で最大限の美味さを手に入れるのにはどうすれば良いのかという観点で独自進化していく。

 その筆頭にスパイスカレーがあるにしても、それに勝るとも劣らない系譜して炊き込みご飯がある。米と調味料と材料を炊飯器に入れてスイッチを押すだけでそこそこ美味しくなるのは革命的だ。

究極の炊き込みご飯

 炊き込みごはんには鮭としめじ、鶏とひじき、あさりと大根など甲乙付けがたいバリエーションがあるのだけど、自分の中で究極になったのはイベリコ豚と穂先メンマやわらぎの炊き込みご飯である。

 メンマの歯応えと豚の旨味は勿論として、イベリコ豚から溶け出してきた旨味の強いラードとメンマに付随するラー油を吸った米が止まらなくなる。塩胡椒を加えて味変しても炒飯っぽくなってまた美味い。

ジューシーの背徳感

 どこか懐かしい味だと思ったら、これは沖縄料理のジューシーである。沖縄旅行中に食べたご飯の中でも群を抜いて美味しかったことを覚えている。

家庭でのご馳走として代表的なジューシー(雑炊)はフーチバー(ニシヨモギ)などの野菜や野草、チンヌク(サトイモ)、ヒジキ、豚肉などを米と一緒に炊き込んだもので、おじや状のものをボロボロジューシーあるいはヤファラ(柔やわら)ジューシー、炊き込みご飯状のものはクファ(強こわい=固いの意)ジューシーと呼び分けることもある。 

 本来のジューシーは豚肉雑炊を意味するのだけど、炊き込みご飯っぽいのはクファジューシーと呼ぶらしい。炊き込みご飯というと魚介類や昆布からでた上品な出汁を想像するけど、ラードを吸ってピリ辛にしたらそりゃ美味いという刃牙死刑囚編のような強みががある。

 勿論カロリーも死刑囚編なので、すごく簡単に作れるけれど簡単に食べてはいけないという立ち位置にある。何もする気がなくなった時のMP回復装置としてイベリコ豚とメンマのクファジューシーを覚えておくと良いのかもしれない

イベリコ豚を買いに (小学館文庫)

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