太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

家計管理会計のために Money Forward から証券口座を削除した

家計管理と資産管理

 ここ数週間の日経平均株価の乱高下によって、給料の一部を積み立てて構築してきたポートフォリオが1日で10万円から20万円ぐらい動く日も珍しくない。ちょうど国債系の資産をインデックス投資にスイッチ完了した時期だったのでもろに損を食らっている。

 これを書いた時代からは結果論として上昇トレンドに乗れたが、リスク資産の比率が増えた最近では1日で給料数カ月分の時価評価が動くことも珍しくない。例えば Money Forward の前日比を見ると-50万円みたいになっていてギョッとしても、次の日に+50万円で結句なにも変わっていないみたいなことが起こる。

 ここ数ヶ月はキャッシュレスアプリの恩恵もあって食費などを順調に削減できた一方で漫画を買いすぎていたのに、リスク資産の時価評価の上下にかき消されてなにも見えなくなっていた。それは資産管理の観点からは正しいが、家計管理という観点からは破綻している。よって今年から証券口座は管理対象から外すようにした。

時価評価に一喜一憂しない覚悟

 もちろん、投資は投資で考える必要があるのだけど、積立NISA+余剰資金から配当収入や株主優待をもらう権利を買っただけなので換金する気はあまりないし、レバレッジをかけてるわけでもないから、時価評価の上下は生活に影響しない。自分の住んでいる土地の時価評価や持っている本の価値が変わってもあまり生活が変わらないのと同じようなものだ。

 まずは自分の事業収入と生活のための支出があって、それを規律的に管理して剰余価値を高めていくことが前提になる。収入を増やして無駄遣いを減らして、配当収入を見越したインデックスETFを買い増す基本に立ち戻る当たり前の話。

 2018年12月からの下落局面は長期化を覚悟しておく必要もあるが、レジームスイッチがいつ起こるのかは誰にもわからないから、定期定額購入をし続けるのが期待値を高める唯一の手段。狼狽売りしたところでどうにもならないし、むしろ安く買える現金を定常的に産み出す仕組みづくりが重要となる。

財務会計よりも管理会計

 このようなことは企業活動でも起こり得る。本業の収益性が下がっていても出資会社のIPOが成功して着地利益が高くなるみたいな状況。もちろん、経常利益と当期純利益は分けて出てくるが、EPSやPERは一般的に当期純利益から計算されるので、一時的な投資損益が加味されてしまう。

 財務諸表を作成する財務会計は決算や税務などのために法的に必要となるが、そればかり見ている見ていると個々の事業の健全性を見誤る可能性がある。これを防ぐために事業収益性改善のための独自観点で絞り込んだ管理会計資料を作るのが一般的だ。そう考えると自分の家計簿が財務会計的になっていたということなのだろう。

 キャッシュ・フロー計算書も重要だ。生活をどうするかという観点だと自分のもっている現金が全てとなる。これまで複式簿記で物事を考えていたが、一定以上のリスク資産を持つと、むしろお小遣い帳方式のが生活改善には繋がるという先祖返り。そんなわけで今年は市場の右肩下がりを見越して気絶投資法とミクロな家計の見直しをしたい。