ノンアルコール独り焼肉の難しさ
アルコールを飲むのをやめて居酒屋にいかなくなったのは当然だけど、焼肉屋に行く事もなくなった。複数人で焼肉と行くと好みや分量の違いが出てくるし、かといって独り焼肉では相応のドリンク注文がセットになってくる。
孤独のグルメの五郎ちゃんのように烏龍茶を頼めば良いのかもしれないけれど、どうにも自意識が邪魔をする。それでも美味い肉でご飯をワシワシ食べたいと思った時に喜助の牛タン定食が立ち上がってきた。「牛たんで一杯。」と言われても今日はダメなんだ。
ねぎしの最高級メニューが喜助の標準
牛タン定食といえば東京ではねぎしのが有名だけど最近は喜助で食べることが多い。値段はちょっと高いが牛タンの質が良い気がする。
歯応えと脂と旨味と塩気が渾然一体。余計な薬味を付けずに塩だけで食べるのが一番美味しい。それだけ肉の味が強いのだ。
最高のご飯のおかずとしての牛タン
大盛りご飯が進む。焼肉の牛タンは露払いにされがちだが喜助の牛タンにはメインとしての凄みがある。
塩味の牛タンだけで白ご飯を食べつくせるポテンシャルがあるから、とろろはご飯オーバーキル。ビールを飲まない代わりにご飯をいくらでも食べて良いというマイルールは健康にはよくないけど、まぁ仕方がない。独り焼肉の気分になったら独り牛タンもアリだな。

- 作者:土山しげる
- 発売日: 2016/11/22
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