太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

スターウォーズとアベンジャーズというエリクサーをまだ使えていない

アベンジャーズ/エンドゲーム(字幕版)

スターウォーズとアベンジャーズをまだ観ていない

 これまで下らない映画は沢山観てきたというのに実はまだスターウォーズとアベンジャーズを観た事がない。両方とも完結しているし、特に観られない理由もないのだけど、なんだかやと観ていない。

 後に『ゾンビ』のオリジナル版も観ることにはなるのだけど、なんだかんだ言って『ドーン・オブ・ザ・デッド』のが見返しているし、ロメロがこだわったという「ゾンビは走らない」というテーゼにもあまり執着がない。「マニアとしての正しさ」は理解できるが、こればかりは先に過剰なリメイク版を観てしまった呪いのようなものだ。

 『ゾンビ』に関してもこの有様であったのだけど、スターウォーズに関しては「敢えて観ていない」まであるのかもしれない。ある人にとって人生の絶望を全回復させたエリクサーのような作品であるからこそ、タイミングを逃してしまった。「お前はきっと永遠にエリクサーを使えない」という事か。

幻想のスターウォーズ

 スターウォーズに関しては周りが期待値を上げすぎてしまったまま古くなってしまったという問題もある。観なくてもある程度は面白いのは分かっているし、期待値を大きく超える感じもしない。耐久レースのように1作目から観て行くのはなかなかしんどいし、当時ならともかく今の自分なら「展開が怠い」と思ってしまう懸念がある。

ドラゴンボールを全巻読んでみて、当時ドラゴンボールがヒットした理由が少しわかったような気がしました。そして、当時子どもだった先輩方にとって衝撃的で感動的な漫画だったのだろうと感じました。

また、今でもなお受け継がれる「キャラクター設定」や「絵の書き方」の元とともいえる作品を読めたことは、結果として良い経験だったように思います。

しかし、面白いかと聞かれると……個人的には、やや面白くなかったという結論に至りました。

 若い世代がドラゴンボールに感じるこの感覚はスターウォーズにも敷衍できて、自分も同じような感覚を抱いてしまうのだろう。幻想の脳内スターウォーズが一番面白かったらエリクサーであったはずの物を使って回復不能の絶望を抱える事になる。

まだアベンジャーズが残っている人生

 その一方でアベンジャーズはまだ新しいし、今から観たって古さを感じないだろう。実際のところで『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』などの一部関連作品を楽しく観ているのだから、後は観てしまえば良いだけの状況にはある。

 アベンジャーズが1本の映画だったらなんの躊躇もなかったのだけど、ユニバースが派生しすぎて順序通りに最後まで観ようと思ったら何作あるのかよく分からない状況になったのがまずい。海外ドラマもシーズンが続くと観る気がなくなる病気がある。

 それでも「記憶を無くして、もう一回観たい」とさえ言われる映画である。奇しくも本当に記憶がない選ばし者としての恍惚と不安を感じながら手元のエリクサーを大事にしすぎてスターウォーズと同じフォルダに入れてしまう。いっそ100日後に死ぬと分かっていたら、エリクサーを使えるのかな。

アベンジャーズ/エンドゲーム(字幕版)

アベンジャーズ/エンドゲーム(字幕版)

  • 発売日: 2019/09/04
  • メディア: Prime Video