太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

12月23日のカレンダーマスターを更新し忘れたままの令和

Calendar*

年末年始休暇の予行練習ができない令和

 令和になって困ったのが12月23日が天皇誕生日の祝日ではなくなったことだ。例年通りであれば23日を休んで最後の数日間を忘年会と惰性と挨拶と納会をこなして長期休暇に入る感じがあったのだけど、今年は丸々1週間が平日。2019年最後の5日間における仕事の詰め込み密度が高くて息切れする。

 今年は即位礼正殿の儀が祝日だったので、祝日の全体数は変わっていないのだけど、これまであった祝日がなくなると何か損した気分になってしまう。人は富そのものでなく、(短い時間軸における)富の変化量から効用を得るというパラドクスだ。

カレンダーマスターの更新問題

 今年も休みだと勘違いしていた人々もいた様で、無断欠勤になってしまった話などが Twitter のタイムラインを賑わせていた。本人の記憶のカレンダー情報が更新されていないことによる産物だが、システムにおける問題はもっと深刻である。表に出てきた中で一番大きいのは Yahoo! ファイナンスの国内株や日経平均株価など国内指数が更新されない問題であろう。

 あるシステムにおいて平日と休日で処理を変える場合にカレンダーマスターを作って祝日を定義しているのだけど、例えば「春分の日」や「秋分の日」は内部計算では導き出せないので、前年2月の官報で発表された日付を手動入力する必要がある。この対応自体は毎年のことだから忘れることは稀だが、例えば前任者が「仮の日付」「前年の日付」を祝日設定にしたまま引き継ぎしていないリスクなどはある。発生頻度が数十年に一度となる天皇誕生日の更新忘れなんてさもありなんだ。

終わらない平成と論理的な休日出勤

 カレンダーマスターの更新情報はネットワークを通じて伝搬されるのが一般的なのだけど、例えばキャリア契約を解除したスマートフォンで更新されないとか、参照利用しているGoogleの祝日カレンダーに反映されていなかったりという問題で、12月23日が祝日の世界線が残り続けている。早めに印刷されたカレンダー上で休みで iPhone も休みだと表示してたら人間のカレンダーマスターが更新されないのも無理がない。

 休み気分なのに無理やり会社にいくのは休日出勤をしているのと同じ負荷がかかる。有給休暇という自主的な祝日を作る対応策もあるのだけど、働き方改革で休ませたいのであれば「みどりの日」みたいに名前を変えてパーマネントに残り続けて欲しいし、春分の日と秋分の日は固定日にして欲しい。こういうイレギュラーに伴う運用対応や事故対応が日本の生産性を下げる一因になっているのかもしれない。