太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

コロナ前に禁酒しておいた安堵とドーピングをしてもこの程度の自分

しらふで生きる 大酒飲みの決断

50日前に酒を飲むのを止めたワニ

 別にコロナウィルスの状況を強く意識していた訳ではないのだけど、なんとなくサウナやスポーツジムに行きにくくなったり、イベントが中止になったりの閉塞感を感じて、酒を飲むのを止めていたのだけど我ながらよかったと思う。

誰も咎めないということは、自分の意志だけでアルコールと向き合わなければならない、ということでもある。出勤という習慣のおかげで何とかアルコールと折り合いをつけてきたような、ギリギリの社会人の場合、この在宅勤務がアルコール依存症に陥る"最後の一押し"になってしまうことは、あり得ると思う。

 今だって、風呂に入りながら仕事をしたり、昼からノンアルコールビールを飲むことには躊躇がないのだから、勤務中のストロングゼロに手が伸びていてもおかしくない。実際にはコーヒーばかり飲んでいるのだけど。

ドーピングをしてもこの程度の自分

 その一方で、家族がいなくて、酒もタバコもしなくて、悩みもなくて、ちゃんと寝ているのにこの程度の成果しか出せていない自分にも向き合うことになる。

 露悪的に言えば禁酒とカフェインという原初のドーピング行為をしているのに、その程度なのだ。「よかったですね。酒のせいにできて」というセルフハンディキャップを剥ぎ取られるのが精神衛生によいのかはわからない。

 酒に逃げたい気持ちをエナジードリンクやコーヒーによる覚醒に変え続けていたら、別の神経症になってしまう気がする。酒という選択肢を封じた中でもチルアウトできる方向性を見つけていく必要があるのだろう。

しらふで生きる 大酒飲みの決断

しらふで生きる 大酒飲みの決断

  • 作者:町田 康
  • 発売日: 2019/11/07
  • メディア: 単行本