小田原の次の「鴨宮駅」で途中下車
箱根温泉旅行から小田原まで戻ってきたのだけど、小田急が人身事故でロマンスカーが運休。各駅停車で帰れなくもなかったけれど、夜中に疲弊して家に着くのも違うし、途中下車で知らない街のビジネスホテルに意味もなく泊まるのも悪くない。id:pha さんの記事を思い出す。
旅行をしても旅先でネットを見たり本を読んだりしてることが多いんだけど、そういうことをしてると「せっかく旅行してるのにもったいない。もっと何か旅でしかできないことをすればいいのに」って言われたりする。でも、それはちょっと違うな、と思う。
僕の実感としては、「旅行中にインターネットをしている」のではなくて、「ずっと家でインターネットしてると飽きるからたまには別の場所でインターネットをしている」というほうが近い。
確かにどこにいても、ネットを見たり、電子書籍を読んでいたりするだけなのだけなのだし、せめて場所を変えていくのも良いのだろう。楽天トラベルで近くにあるビジネスホテルを検索して、そのまま予約する。小田原駅から一駅離れた鴨宮にある小さなビジネスホテルで、宿泊料金は5,000円。
「良い部屋」が余ってからのマッチング
最上階の広めの部屋。時間が遅くなってくると、そのビジネスホテルにとっての「良い部屋」が余って普通の部屋と変わらない値段で予約できるようになっている事が多い。「空き部屋を取っておく事ができない」という現実を嫌でも感じさせられる。
インターネットによってマッチングしやすくなったからプラスになったとも言えるし、それを見越した客が増えて長期的にはマイナスになったとも言える。地域と評価と値段でソートされてしまうのは、家電も不動産も結婚相手も就職先も同じだから、「添い寝歓迎」や「在宅勤務歓迎」などの別軸をアピールしていくのも世の流れか。
自分よりもガジェットのバッテリーを補充するために泊まる
机のコンセントが埋まっていて、充電するのに捗らない。旅をするたびに実感してしまうのは、僕自身がホテルで休みたいと思うよりも先に、見知らぬ土地でMacやiPhoneのバッテリーが切れないように電源を補充しなければとならないという心配が勝る事だ。
Macbook Air 自体が iPhone への外部バッテリーになるので、実質的にはMacbook Airの電源の問題である。ウエアブルのソーラー給電が現実的になれば、もっと歩き続ける事ができるのにと思ったりもするのだけど。
露天風呂温泉の後に小さなユニットバスに身を縮める
数時間前には箱根の露天風呂温泉に入っていたというのに、ビジネスホテルの小さなユニットバスに身を縮める。そこまで風呂が好きなわけでもないのだけど、寝る前と起きた後には風呂に入るかシャワーを浴びないと気持ち悪いのだ。家だと光熱費が高くなってしまうが、ビジネスホテルなら入り放題である。
帰宅予定日に帰って来ない事について母親からのメール。この年齢なのにコレだ。そういう諸々を一時的にでも忘れたいから旅をしているというのに、急激に現実に引き戻される。いまさら反抗期になっても仕方がないのだけれども。