太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

『ラストチャンス』『ハゲタカ』〜今期はビジネスドラマに共感

ビジネスドラマが面白い

 今期はアニメをあんまり観てないのだけど、ビジネスの世界を描いたドラマがやけに面白い。『ハゲタカ』はいわゆるハゲタカファンドを描いた真山仁の小説で、『ラストチャンス』は江上剛の企業再生小説のドラマ化。どちらも倒産寸前の企業を再生させようという点では似ているのだけど、立場や解決方法が対称的。

 流動資産の確保が最優先だが、付加価値を下げるようなコストカットを続けても再生はできないし、自転車操業は絶対に破綻する。そういった基本構造は同じだけど、先立つものの確保方法や、企業再生の目的が異なる。浪花節がありつつも、ファイナンス用語がでてくる感覚。

自分の環境変化も関係している

 この手のビジネスドラマを面白く感じるようになったのは、僕自身が技術職から離れて、管理会計を見ながら改善施策を立てる業務が増えてきているという環境変化も影響しているのだろう。上場企業のCFOに比べたら全然狭い範囲だし、扱っている金額も少ないのだけど、根幹的なところは似ているし、はまり込みやすい罠にも普遍的なものが多い。

 ビジネス書というと創業者の自己満足的な本が多くてあんまり得るものがないという偏見があったのだけど、論文として認められているような各種のビジネス理論はまさに「技術」と言ってもよい。

 逆にあるあるすぎる改善余地が未だに大量に残っていた現状に絶望と希望。『ハゲタカ』の綾野剛や『ラストチャンス』の仲村トオルのように格好良くはなれないけれど、利益構造の目明しをやっていきたい。そういう栄養ドリンク的なドラマを心が欲してる。