太陽がまぶしかったから

C'etait a cause du soleil.

2019年のベストバイはガジェットからはもたらされなかった

日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか

2019年もベストバイができていない

 年の瀬になったからかベストバイを紹介するブログ記事を沢山見かけるようになった。参考になるものもあれば、そうでないものもあるのだけど、自分の事を考えると今年は以前にも増してベストを尽くしていないように思える。

 Mac、iPhone、Apple Watch、AirPod、Kindle。POTERかオロビアンコの鞄にユニクロ主体の服装。物理デバイスの主体的な選択を殆んどしていない。強いて衝動買いをした物を言えばTwitterにつられて買ったホットサンドメイカーぐらいか。

あつあつホットサンドメーカー SJ1681

あつあつホットサンドメーカー SJ1681

  • メディア: ホーム&キッチン

ガジェットの計画的廃品化に失敗した

 計画的に「いま持っている物に不満を抱かせる」ための手法は計画的廃品化と呼ばれる。計画的廃品化とは大量生産・大量消費を維持するために商品を計画的に廃品化させて次の購買欲求を発生させるためのプロセスである。

 ベストバイをするには、「いま持っている物に不満を抱かせる」というプロセスが必要になるのだけど、今あるガジェットから劇的な不満を抱くのは難しい。もちろん、ちょっとした改善は積み重なってきてはいるが、ガジェットを買い換えたところで生活が大幅に変わる予感は厳しい。今年流行のVRやスマート家電にノレなかったのもある。

ベストバイはガジェットからはもたらされない

 それで、今年はどこにお金を使っていたのかを思い返すと「引越し」であった。覚悟の足りないフリーランスの子供部屋おじさんから会社員に復帰した当時は身軽さを重視して会社の近くに狭い部屋を貸りていたのだけど、少しだけ離れた街の少しだけ良い部屋に引っ越した。

 結論から言えば、どれだけ良いガジェットもシステムキッチン・追い焚き風呂・ウォッシュレットよりもクオリティ・オブ・ライフを上げるのは難しい。その一方で敷金・礼金・各種引越し費用や家賃差の累積は相応の金額にはなる。そもそも賃貸なので「ベストバイ」でもない。

 本当の意味でのコスパや不確実性を考えるとベストだったのかは難しいが、ベターな選択をしたと思わざるを得ないというバイアスがある。最高の車を買う方法は、手に入れた車を好きになることである。車よりもガジェットよりも住居に対する計画的廃化がなされていたのだろう。

日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか

日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか

  • 作者:上田 次郎
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2004/06/29
  • メディア: 単行本