お題「#おうち時間」
流石に他の住人が一軒家を発展させてきているし、ゴールデンウィークに入って触れる時間も増えたのでフラグを立ててまわった。とんとん拍子に一軒家や博物館建設の話が進んでいくし、木材も鉄鋼も手に入れられるようになったのだけど、ちょっとした寂しさを感じたりもする。
連休中の STAY HOME を少しだけ充実するために『あつまれ どうぶつの森』をプレイしていたのだけど、ゴールデンウィークが終わってしまった。自分のテントは住宅ローンを目一杯借りて2部屋の一軒家になったし、博物館で美術品を取り扱うようになったし、新しい住人もたくさん移住してきた。
「どうぶつの森」のゴールデンエイジが終わった
ここから先はよりレアな生物や家具を発見したり、ローンを返しながら細かいイベントをこなしていくことになるのだろう。それはそれで楽しいから続けていくのだけど、無限の時間を消費することに対する収穫逓減が起こっていく。
仕事で1日の大半が終わるなかでは睡眠時間や読書時間を削ってまでゲームをやっているわけにもいかない。現実世界のゴールデンウィークが終わると共に、「どうぶつの森」におけるゴールデンエイジが終わったのだ。
「どうぶつの森」でポモドーロテクニック
なによりも、なにも考えずに歩き回って単純作業をしているのは心のデフラグになる気がする。プチプチをつぶしている感じというか。じゃあ現実の仕事で草刈りをやるのかと言われれば、生活が成立しなくなるから厳しいのだけど。
本来的には1日数十分の無限プチプチをやるために購入していたのだけど、意識的に制限しないとついつい多くやりすぎる。そこで適用を考えたのがポモドーロテクニックだ。
このテクニックではタイマーを使用し、一般的には25分の作業と短い休息で作業時間と休息時間を分割する。 1セットを「ポモドーロ」と呼ぶ。これは、イタリア語で「トマト」を意味する言葉で、シリロが大学生時代にトマト型のキッチンタイマーを使用していたことにちなむ。
厳密に言えばいろいろあるのだけど、今回は単純に25分間のタイマーをセットしてそれが鳴ったらスリープさせて今日はおしまいにするだけ。タイマーよりも早く終える分には構わない。
無利子ローンという楽園
そんな事ができるのも住宅ローンが無利子で生活費もかからないのが大きい。別にいくら借金してようとも首が回らなくなることはないし、長い日数をかけて釣りや虫取りや収穫をして家具をDIYしてればいつかは返せるという楽観がある。
「どうぶつの森」の最も興味深い面、そしてゲームとして大成功した確実な理由は、結末のない資本主義のひとつのかたちを提示したことだろう。借金まみれになって、1ベルも返さないで過ごすこともできる。それでも太陽は朝に上り夜には沈むし、自分の完璧なバラ園では蝶が舞い飛ぶ。たとえ現実世界で住む場所を失い、人生がズタズタだったとしても。
現実世界においては何も生産的なことをしていなくても家賃や生活費が必要となるし、借金をしていれば迫りくる返済期限や膨らみ続ける利子がある。せめてゲームの世界においては25分間の活動だけであとは寝ている(=現実を過ごす)スローライフを意識的に過ごしたい。