伝説のサンドイッチ店の定点観測
1人前=食パン1斤!「大きすぎるサンドイッチ」で連日行列が絶えない小さな喫茶店、東京・銀座の「アメリカン」。2014年から通い続けるブロガー・やままが書き溜めた約5年間の訪問記が電子書籍になりました。文字数はたっぷり9万字超え!
巨大なサンドウィッチが情報バラエティ番組に取り上げられる機会が多くなってきた喫茶アメリカンなのだけど、2014年ぐらいから50回以上も訪問レポートを書き続けているブログが「言いたいことやまやまです」である
id:yamama48 さんがあふれる愛を語り続ける喫茶アメリカン。ずっと行きたいと思っていたのだけど土日祝はお休みだし、ランチに行くには職場から離れているし、仕事終わりには閉店しているので行ける機会がなかった。
僕自身も記事に影響を受けて訪問している。それもこれも5年前になってしまったとは時が経つのは早いものだ。
定点観測ウェブログ
同じブログの中でひとつの店を何度も何度もも取り上げるのは難しい。だんだんと同じ様なメニューばかり注文する様になってしまうし、毎回写真に収める訳にも行かない。そこまで再訪問する店自体がないというのもある。
これに対して喫茶アメリカンでは店主からの癖のある手紙が定期的に貼り出されたり、メニューやルールの改定という変化が日々起こっていく。ひとつひとつは細かい違いではあるが、定点観測をウェブのログとして記録しているからこそ時系列での歴史が残る。
正直なことをいえば、現在となってはランチセットはないし、毎回キャンペーンをやっていたビーフシチューセットも食べられなくなってしまったという残念な情報も分かったのだけど、それが過去にあったのは紛れもない事実だ。
観測者効果という両想い
お店に影響を与えないウォッチャーとして無断でレポートを書いていくのが個人ブログの基本様式ではあるけれど、それだけでは分からない事もある。店主の人柄、店の名前の由来、開店の経緯、なぜ大きいサンドウィッチを提供する様になったのか。
言いたいことがやまやま出てくる喫茶店との出会いと定点観測記録。どこまでも片思いで終わってしまいがちな観測者が、通い詰めながら観測を続けていくうちに、常連さん扱いをされるようになって、店主へのインタビューをしたり、集客自体にまで寄与する両想いになるまでの観測者効果を引き起こす物語であるとも読めるのではないか。