引きこもり続けたい
予定のない休日の一番よいところは何度も昼寝をして、何度も寝起きの水が飲めることである。起きる毎に水を飲んで、本を読み、文章を書き、音楽を聴き、ゲームをする。最高に楽しい。「それは短期間だからでしょ?」というのが自分でもあったので、去年の夏休みは9連休を引きこもって過ごした。
その結果は『「夏休みはやっぱり短い」が感想であった。もちろん9日間なんて大した話ではない。id:ornith さんの『無職7ヶ月目。そろそろ、どげんかせんといかん。 - ぐるりみち。』を読むと半年を超えると辛くなってくるところもあるのだろう。ロールモデルになってもらえるのはありがたい。
実際のところで独りで過ごすような趣味には障壁がないし、複数人ですることであっても、『Skype読書会を開催して難しい本を理解できるようにしよう - 太陽がまぶしかったから』のような形で外に出ない方法はある。文字ベースだけのやりとりには懐疑的だか、音声チャットや、ましてやビデオ通話と飲み会の違いについてはあまり見いだせない。事実上の手を握ることはできないのだけれども、それは技術的な問題だけではない。
起業したいわけじゃない
僕自身の事を言えば、基本的にお金を使うような趣味がないし、既に実家暮らしに戻ってる。10年間も働いていれば相応のお金やコネも実績もないわけじゃない。でも、それを使って起業する事は考えられない。僕の「やりたいこと」は寝ることや、読書することや、仕組みを考える事であって、それらをする時間が減ってしまうは本末転倒である。「あるべき姿」はともかくとして、「ありたい姿」を考えるほど、そこに落ち着いてしまうところはある。
id:hase0831 さんの『求められる「あるべき姿」が多すぎてしんどい - インターネットの備忘録』には、ロール毎の「あるべき姿」がコンフリクトして、パーンとなる事について書かれている。
会社だったら「有能で有用な働き手としてこうあるべき」みたいなものを求められるし、家族なら「娘としてこうあるべき」があるし、恋人ができてもそう、結婚したら「妻として(男性なら夫として)こうあるべき」があって、母になったらまた違う「あるべき姿」が出てくるわけで。
さらに「人として、ひとりの女としてこうあるべき姿」みたいなのまで求めようとすると、完全にコンフリクトしてパーンてなる。
現在は普通にサラリーマンをするだけの話なのに、サービス残業や休日出勤や日帰り出張が多いし、ろくに休暇も取れないから、ただでさえ体力や精神力のキャパが少ない僕にとってはパーンってなりつつある。「あるべき姿」のひとつすらまともに出来ないのかと言われればそうなのだけど、投じるべきリソースと、そのリターンの見積もりが最初からおかしいのではないかとも思う。
『脱社畜できないブログ』になるのをやめたい
自由時間が全くないわけじゃないのだけど、生産性が高い状態かというのは別である。体調も気分も優れない状態でやることは、やはりそれなりの話でしかない。「休むに似たり」なのなら休んでいる方が幾分かマシである。もっと辛い人がいるという話はいくらでもあるのだろうけれど、僕には関係ない。一般論ではどこに行けないのだ。
そろそろ月曜の朝の度に『脱社畜できないブログ』になるのをやめたい。どなたかメチャクチャにヤバイ名義上の転職者・池田仮名を採用しませんか?

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