不利な部分だけが自由と自己責任
休日出勤の影響もあって疲れが取れず。やっぱり早く寝る必要があるし、昼寝時間を確保する必要がある。一旦捗らなくなるとRSSを読んだり、スマートフォンを使ってしまってスパイラルになりがち。ほんとは1時間遅く出られる日を作るだけでも効率が良くなるというのは分かっているし、そもそもゴールデンウィークがあったから5月中は代休すら取るなという話が意味不明なのだけどね。
就業規則的には裁量労働制度だけど、結局は9時前にいなきゃいけないという話にされて形骸化している。裁量労働制度自体は労働基準法で認められているわけだけど、実態的にはコアタイムが9-17時で、そこから先は残業代なしで好きなだけ働いて良いという制度にされてしまうこともある。不利な部分だけが自由と自己責任になる。
「自由」を都合よく使われる不信感が拭えない
会社として自由な制度を掲げらえるようになるほどに、その運用についてもチェックやペナルティを設けないと、中間層が自身のモラルや状況を基準に作ったローカルルールによる立法と「評価」「仕事の割振り」という司法と行政を握って歪な統治構造が生まれる。そうなると、法律→会社→中間層において明確なオーソリティを経ないまま運用されるローカルルールが増えて非常にやりづらくなるし、モチベーションも下がる。
労働基準法についても、『残業代ゼロに解雇規制の見直しなど議論……産業競争力会議とはどんな組織? | THE PAGE(ザ・ページ)』みたいな形で徐々に規制が緩くなるような議論があるのだけど、法律の話よりも先に運用の実態をなんとかすべきだろう。既に労働監督署が舐められている現状があるし、自由にするという事は下部組織に権力を与えるということでもあるのだけど、明確なオーソリティを経ないで発生する権力ほど怖いものはない。
「自由の範囲内で最も厳しいものにする」というマインドが残っている状態で渡してよいものではないのだ……という感じの不信感が拭えないうちは、どんな議論をしても時期尚早なのだろうとも思う。

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